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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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Fragments of a landscape(ある風景の断片)

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2021年2月1日。

国内最大級の広さを誇るルイヴィトンストア、

ルイ・ヴィトン メゾン大阪御堂筋がオープンしました。

 

 

 

どれくらい大きいかといえば・・・・・・・

 

 

 

すぐ隣のプラダが可哀そうに見えてしまうほど。

体格差 (?) が、えげつないことになっていました。

ちなみに。

ルイ・ヴィトン銀座みゆき通り店のファサードも、ルイ・ヴィトン松屋銀座店のファサードも、

ルイ・ヴィトン表参道ビルのファサードも、建築家の青木淳さんがデザインを手掛けています。

ルイ・ヴィトン メゾン大阪御堂筋もまた然り。

かつて大阪から江戸に商品を運んでいたという、

菱垣廻船から着想を得たファサードなのだそうです。

なお、帆をイメージしたファサードは、遠目には布のように見えますが。

特殊な技法を使って湾曲させたガラス面とのこと。

たぶん、というか、間違いなく、かなりのお金が掛かっているはずです。

 

さてさて、そんなルイ・ヴィトン メゾン大阪御堂筋に、

表参道にある 「エスパス ルイ・ヴィトン東京」 に続いて国内では2番目、

西日本では初となるエスパス ルイ・ヴィトンが誕生しました。

その名も、エスパス ルイ・ヴィトン大阪です。

 

現在、こけら落としとして開催されているのが、

“Fragments of a landscape(ある風景の断片)” という展覧会。

パリにあるルイ・ヴィトン財団の美術館、フォンダシオン ルイ・ヴィトン。

 

 

 

そのコレクションを世界各地のエスパス ルイヴィトンで紹介する、

「Hors-les-murs(壁を越えて)」 というプログラムの一環として開催されている展覧会です。

今展では、アメリカを代表する2人のアーティスト、

ジョアン・ミッチェルとカール・アンドレの作品がペアリングされています。

 

 

 

巨大な絵画の作者が、ジョアン・ミッチェル。

アメリカの女流画家として、

パリ市立近代美術館で最初の個展を開いた人物です。

裕福な家庭に生まれたそうで、母が亡くなるとその遺産で、

かつてモネが住んだヴェトゥイユに移住、以後、そこに住み続けました。

それだけモネが好きだったのかと思いきや、

“モネよりも普通にゴッホが好き” だったとのこと。

 

 

 

そう言われてみると、抽象絵画でありながら、

モネの要素も感じられ、ゴッホの要素も感じられる作品でした。

 

一方のカール・アンドレは、フランク・ステラに影響を受けた、

アメリカのミニマル・アート界を代表するアーティストの1人です。

紹介されていたのは、《Draco》 という作品。

 

 

 

ベイスギの材木を組み立てたもので、その全長は約19mにも及びます。

アンドレは、特に作品と作品が置かれる環境との関係を重視するアーティストなのだそう。

今回の展覧会では、意図的に、

鑑賞者の動きを妨げるように作品が設置されています。

 

 

 

アンドレの狙い通り、マジで邪魔でした。

ベルリンの壁くらい邪魔でした。

 

 

ちなみに。

ルイ・ヴィトン メゾン大阪御堂筋では、

エスパス ルイ・ヴィトンだけでなく、建物全体でアートが楽しめるのだそう。

内装を手掛けたのは、ルイ・ヴィトンに限らず、

シャネル、ディオール、フェンディ、ジョルジオ アルマーニといった、

世界のトップブランドの店舗設計で知られるアメリカ人建築家ピーター・マリノです。

店内には、彼がセレクトしたアートピースや、

ヴィンテージ家具が随所に設置されているのだとか。

それらも観て回りたかったのですが。

 

ルイ・ヴィトンというブランド力にビビってしまいました。。。

 

入口の扉を開けて、すぐに回れ右。

次に訪れる時までには、

平然とルイ・ヴィトンの店内を歩き回れるようになっていたいものです。

 




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