その襟どないなっとんねん選手権
皆さまは、西洋美術の展覧会で、このような肖像画を目にしたことがありませんか? とはいえ、目にしたところで、ほとんどの方が、「まぁ、そういう文化だったんだろうね」 くらいの感覚で、この襞襟のことは、スルーしてきたはずです。...
View Articleあざみ野フォト・アニュアル とどまってみえるもの
横浜市民ギャラリーあざみ野での2月の風物詩。現代の写真表現を紹介するシリーズ、“あざみ野フォト・アニュアル” が、今年も開催されています。 サブタイトルは、“とどまってみえるもの”。例年は個展形式でしたが、今年はグループ展形式。7名の若手作家が参加しています。 7名とも写真を使って、作品を制作していますが、単に写真家、カメラマンという感じではありません。...
View Article20世紀のポスター[図像と文字の風景] ―ビジュアルコミュニケーションは可能か?
本日ご紹介する展覧会は、“20世紀のポスター[図像と文字の風景] ―ビジュアルコミュニケーションは可能か?” です。 そのポスターデザインの雰囲気といい。、その展覧会タイトルのネーミングセンスといい。NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] か、もしくは、アドミュージアム東京での展覧会のような印象がありますが。意外や意外にも (?)、東京都庭園美術館での展覧会です。...
View Article匠の世界 -木工芸家・中䑓瑞真と彫金家・服部雅永-
白金台駅のほど近くにある港区立郷土歴史館に行ってきました。 オープンしたのは、2018年11月。まだ開館3年目の新しいミュージアムながら、建物はだいぶ重厚でクラシカル、歴史の重みを感じさせます。 それもそのはず、もともと、この建物は、国立公衆衛生院でした。ロックフェラー財団の寄付によって、昭和13年に建設されたのだそう。...
View Article写真家ドアノー/音楽/パリ
現在、Bunkamura ザ・ミュージアムでは、“写真家ドアノー/音楽/パリ” が開催されています。 (注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)...
View Articleアートで一言 ~ワシントン・ナショナル・ギャラリー編2~
緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ海外の美術館には気軽に行けません。海外の美術館からまとまった形で作品が来日するのも期待できそうにありません。...
View ArticleDOMANI・明日展2021
美術や音楽、メディア芸術といった各分野における新進芸術家を、海外の関係機関などで実践的な研修をする機会を与える文化庁の制度。それが、新進芸術家海外研修制度です。その制度により過去に海外派遣された芸術家たちが、研修生活で得た成果を発表する展覧会 “DOMANI・明日展”。今年も無事に国立新美術館で開催される運びとなりました!...
View Article佐藤可士和展
日本を代表するクリエイティブディレクター、佐藤可士和さんの約30年を振り返る大規模展 “佐藤可士和展” に行ってきました。会場となるのは、佐藤可士和さんとは深い関りがある国立新美術館です。 「国立新美術館」 VI計画 2006年 というのも、実は、このシンボルマークおよび、ロゴタイプをデザインしたのが、佐藤可士和さん。...
View Article筆魂 線の引力・色の魔力―又兵衛から北斎・国芳まで―
現在、すみだ北斎美術館で開催されているのは、“筆魂 線の引力・色の魔力―又兵衛から北斎・国芳まで―” という展覧会。美術館開館以来初となる肉筆画オンリーの展覧会です。 (注:展示室内の写真撮影は、特別に許可を得ております。) 浮世絵の源流を作ったと言われる奇想の絵師・岩佐又兵衛の肉筆画もあれば、 左)岩佐又兵衛 《和漢故事説話図 浮舟》 福井県立美術館蔵右)重要文化財 岩佐又兵衛 《弄玉仙図(旧...
View Articleマグリットの《大家族》の鳥とイトーヨーカドーのロゴの鳥って同じ種?
スズメに、サギに、ニワトリに。美術の世界には、実にたくさんの鳥が登場します。それらの美術作品に関して抱いている鳥疑問を、岩手県立博物館学芸員の鳥博士・高橋雅雄君に解決してもらおうという企画。それが、「高橋君に聞いてみないとネ」 です。 <プロフィール>高橋雅雄 1982年青森県八戸市生まれ。 小学4年生から野鳥の追っかけを始める。 金沢大学理学部、立教大学理学研究科博士課程を経て、...
View Article小村雪岱スタイル―江戸の粋から東京モダンへ
現在、三井記念美術館で開催されているのは、“小村雪岱スタイル―江戸の粋から東京モダンへ” という展覧会。大正から昭和にかけて活躍した日本画家、小村雪岱 (せったい) にスポットを当てた展覧会です。 ・・・・・小村雪岱?あれ??最近、別のところでも展覧会をやってなかったっけ?...
View Articleミティラー美術館コレクション展
たばこと塩の博物館で開催中の展覧会、“ミティラー美術館コレクション展 インド コスモロジーアート 自然と共生の世界” に行ってきました。 寡聞にして、ミティラー美術館を存じ上げず。その名前から、アメリカかイタリア、もしくは、ドイツあたりの美術館かと思いきや・・・・・...
View Article川合玉堂 ―山﨑種二が愛した日本画の巨匠―
今年2021年に、めでたく開館55周年を迎えた山種美術館。それを記念して、現在、開催されているのが、“【開館55周年記念特別展】 川合玉堂 ―山﨑種二が愛した日本画の巨匠―” です。 (注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)...
View Article第43回 千代田区九段南で牧谿
ルノアールを筆頭に、モネ、ゴッホ、シャガール・・・と、街を歩いていると、時に、美術界の巨匠たちと同じ名前のお店に出くわします。果たして、それらのお店と巨匠との間に関係はあるのか??気になるようで気にならない。でも、気にしてしまったら、気になって仕方がない。そんな疑問を解消すべく、アートテラーは今日も店へと赴きます!!靖国神社前の靖国通りを1本入った静かな通りに、その店はありました。...
View Articleヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展
現時点で日本一高いビル、あべのハルカス。 その16階にあるのが、あべのハルカス美術館です。美術はもちろん、空中庭園からの眺めも楽しめるとのことでしたが・・・。 訪れた日は、あいにくのお天気。スカイビューは諦めて、美術鑑賞に専念することにしました。 現在、開催されているのは、“ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展”。...
View ArticleFragments of a landscape(ある風景の断片)
2021年2月1日。国内最大級の広さを誇るルイヴィトンストア、ルイ・ヴィトン メゾン大阪御堂筋がオープンしました。 どれくらい大きいかといえば・・・・・・・ すぐ隣のプラダが可哀そうに見えてしまうほど。体格差 (?)...
View Article髙林和作-サバクに立つ画家の眼差し-
2015年に堺市にオープンしたミュージアム、さかい利晶の杜に行ってきました! 堺市にあるので、「さかい」 なのはわかります。しかし、「利晶」 とは一体何なのでしょうか??そのヒントは、美術館の英名にあります。 Sakai Plaza of Rikyu and Akiko 実は、堺は、わび茶を大成した千利休が生まれ育った街であり、『みだれ髪』...
View Article素晴らしきミュージアムショップの世界 商品番号130
本日ご紹介するのは、さかい利晶の杜で見つけたグッズです。千利休と与謝野晶子が生まれた堺市には、2019年に世界遺産に登録された遺跡があります。それは、仁徳陵古墳をはじめとする49基の古墳群。百舌鳥・古市古墳群です。...
View ArticleSTEPS AHEAD: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示
アーティゾン美術館の公式YouTubeアカウントにて、毎月第2、第4土曜日に配信されている 『アーティゾン 子どものひろば』 。皆さま、ご視聴頂けているでしょうか? タイトルには、「子どもの」...
View Article前田利為 春雨に真珠をみた人
現在、目黒区美術館で開催されているのは、“前田利為 春雨に真珠をみた人” という展覧会です。 今展の主役である前田利為 (としなり) は、明治18年生まれの華族にて、陸軍の軍人。旧加賀藩主・前田家の第16代当主に当たる人物です。ちなみに、タイトルにある “春雨に真珠をみた人” とは、雨粒をまとった蜘蛛の巣を撮影した写真が収められたアルバムの台紙に、利為が 『綾真珠』...
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