企画展示と年間展示の2本立てで、
展覧会を開催しているPLAY! MUSUEM。
その2021年度の年間展示として、
企画展示 “みみをすますように 酒井駒子” と、
同時に開幕したのが、“ぐりとぐら しあわせの本” という展覧会です。
展覧会のテーマとなっているのはもちろん、
日本一有名な、と言っても過言ではない絵本シリーズ 『ぐりとぐら』 。
その原画を展示する展覧会・・・・・かと思いきや!
会場には原画はおろか、スケッチや設定原稿のたぐいは一切展示されていません。
こんなことは、もしかしたら、絵本の展覧会史上初かもしれません。
絵の魅力が最大限に発揮されるのは、
原画ではなく、絵本になったときではなかろうか?
そんな酒井駒子展とは真逆の発想のもと、
あえて原画を展示しないことにしたのだとか。
実にチャレンジングな展覧会です。
では、会場には何が展示されているのでしょうか?
結論から言えば、何も展示されていません。
展示というよりも、『ぐりとぐら』 の絵本の世界が、
そっくりそのまま再現された空間が広がっています。
まるで絵本の中に入り込んでしまったかのよう。
気分は、ぐり、もしくは、ぐらです。
会場をしばらく歩いていると、巨大な卵が現れました。
これは、『ぐりとぐら』 のあの有名な1シーンの再現ですね。
確か、ぐりとぐらは、この巨大な卵で、
巨大なホットケーキを作ったんでしたっけ?
ずーーーっと昔に読んだおぼろげな記憶を辿っていると・・・・・
再現された巨大なホットケーキと出会いました。
そうそう。これですこれです!
ちなみに。
ホットケーキと思い込んでいたのですが、
会場にあった絵本を読み返したら、正しくはカステラとのこと。
フライパンで作っていたので、ホットケーキだとばかり・・・。
というか、ぐりとぐらは、一体何用に、
こんな巨大なフライパンを持っていたのでしょうか。
巨大なカステラを作るには、巨大なボウルと巨大な泡だて器も必要ではないのか。
考えれば考えるほど、いろんなことが気になってきました。
気になってきたと言えば、山脇百合子さんの絵の独特さも。
子どもの時には、可愛らしい絵としか思っていませんでしたが。
今回改めて、巨大に引き延ばされた絵を観ていたら、
“ぐりとぐらの耳って、帽子を突き破っているのかなァ?” とか、
“鹿に似たあの生き物の右前脚は妙に長いなァ” とか、
いろんなことが気になってきました。
ハッキリ言ってしまえば、絵としては、上手いわけではありません。
でも、目にした人をほっこりさせる独特の愛嬌があります。
上手い下手を超越して、ただただ可愛い。
それこそが、『ぐりとぐら』 の最大の魅力であることに気づかされた展覧会でした。
ちなみに。
展覧会のあと、無性にカステラが食べたくなることでしょう。
そんな時は、PLAY! MUSEUMのカフェへ。
期間限定で、カステラパンケーキが提供されています。
もちろん食べきれるサイズなので、安心して注文下さいませ。
また、PLAY! MUSEUMのショップでは、
『ぐりとぐら』 のオリジナルグッズも充実しています。
数あるオリジナルグッズの中でも、特に話題沸騰なのが・・・・・
完全受注生産の展覧会限定 『ぐりとぐら』 食器。
『ぐりとぐら』 の食器が作られたのは、実は今回が初めてなのだそう。
それゆえ、ネットでは開幕前から大きな話題となっていました。
株式会社East@TeamEastest情報解禁!! 遂に! 遂に、この時が来ました。 ぼくらの なまえは ぐりと ぐら このよで いちばん すきなのは おりょうりすること たべること そうです。 あの、ぐりとぐらの食器が はじめて作られることになりました。 本当… https://t.co/3RR3uOB6PP
2021年03月31日 14:12
来て。見て。買って。
『ぐりとぐら』 ファンマストの展覧会です。