Quantcast
Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

ぐりとぐら しあわせの本

$
0
0

企画展示と年間展示の2本立てで、

展覧会を開催しているPLAY! MUSUEM

その2021年度の年間展示として、

企画展示 “みみをすますように 酒井駒子” と、

同時に開幕したのが、“ぐりとぐら しあわせの本” という展覧会です。

 

 

 

展覧会のテーマとなっているのはもちろん、

日本一有名な、と言っても過言ではない絵本シリーズ 『ぐりとぐら』 。

その原画を展示する展覧会・・・・・かと思いきや!

会場には原画はおろか、スケッチや設定原稿のたぐいは一切展示されていません。

こんなことは、もしかしたら、絵本の展覧会史上初かもしれません。

 

 絵の魅力が最大限に発揮されるのは、

 原画ではなく、絵本になったときではなかろうか?

 

そんな酒井駒子展とは真逆の発想のもと、

あえて原画を展示しないことにしたのだとか。

実にチャレンジングな展覧会です。

 

では、会場には何が展示されているのでしょうか?

結論から言えば、何も展示されていません。

展示というよりも、『ぐりとぐら』 の絵本の世界が、

そっくりそのまま再現された空間が広がっています。

 

 

 

まるで絵本の中に入り込んでしまったかのよう。

気分は、ぐり、もしくは、ぐらです。

 

会場をしばらく歩いていると、巨大な卵が現れました。

 

 

 

これは、『ぐりとぐら』 のあの有名な1シーンの再現ですね。

確か、ぐりとぐらは、この巨大な卵で、

巨大なホットケーキを作ったんでしたっけ?

ずーーーっと昔に読んだおぼろげな記憶を辿っていると・・・・・

 

 

 

再現された巨大なホットケーキと出会いました。

そうそう。これですこれです!

 

ちなみに。

ホットケーキと思い込んでいたのですが、

会場にあった絵本を読み返したら、正しくはカステラとのこと。

フライパンで作っていたので、ホットケーキだとばかり・・・。

というか、ぐりとぐらは、一体何用に、

こんな巨大なフライパンを持っていたのでしょうか。

巨大なカステラを作るには、巨大なボウルと巨大な泡だて器も必要ではないのか。

考えれば考えるほど、いろんなことが気になってきました。

 

気になってきたと言えば、山脇百合子さんの絵の独特さも。

子どもの時には、可愛らしい絵としか思っていませんでしたが。

今回改めて、巨大に引き延ばされた絵を観ていたら、

“ぐりとぐらの耳って、帽子を突き破っているのかなァ?” とか、

 

 

 

“鹿に似たあの生き物の右前脚は妙に長いなァ” とか、

 

 

 

いろんなことが気になってきました。

ハッキリ言ってしまえば、絵としては、上手いわけではありません。

でも、目にした人をほっこりさせる独特の愛嬌があります。

上手い下手を超越して、ただただ可愛い。

それこそが、『ぐりとぐら』 の最大の魅力であることに気づかされた展覧会でした。

星

 

 

ちなみに。

展覧会のあと、無性にカステラが食べたくなることでしょう。

そんな時は、PLAY! MUSEUMのカフェへ。

 

 

 

期間限定で、カステラパンケーキが提供されています。

もちろん食べきれるサイズなので、安心して注文下さいませ。

 

 

また、PLAY! MUSEUMのショップでは、

『ぐりとぐら』 のオリジナルグッズも充実しています。

 

 

 

 

数あるオリジナルグッズの中でも、特に話題沸騰なのが・・・・・

 

 

 

完全受注生産の展覧会限定 『ぐりとぐら』 食器。

『ぐりとぐら』 の食器が作られたのは、実は今回が初めてなのだそう。

それゆえ、ネットでは開幕前から大きな話題となっていました。

 

 

 

来て。見て。買って。

『ぐりとぐら』 ファンマストの展覧会です。

 

 

 

 

1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!

Blogランキングへ 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

Trending Articles