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特別展「植物 地球を支える仲間たち」

この夏、国立科学博物館で開催されるのは、

“特別展 「植物 地球を支える仲間たち」” です。

 

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地球にとってなくてはらない存在、植物。

その知られざる生態や戦略などを、

総合的に紹介するかつてない規模の展覧会です。

紹介されている標本や模型は、実に200点以上!

 

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見ごたえたっぷり。

花も実もある展覧会です!

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星
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星

 

 

展覧会の全体的な感想としましては、日本人に身近な植物よりも、

世界各国の珍しい植物に、よりウェイトが置かれていたような印象を受けました。

初めて知る驚きの植物がいろいろありましたが、

特にインパクトがあったものを、いくつか紹介いたしましょう。

 

まずは、“高すぎる樹” セコイアメスギ。

 

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現在確認されているその最大の高さは、実に115mを超えているのだとか!

通天閣の高さが103mなので、

それよりも10mも高い計算になります。

ただ、その高さの割には、幹は小さめですね。

ちなみに、 “太すぎる幹” として紹介されていた、

メキシコラクショウという樹が持つギネス記録は、なんと幹回りの長さが36.2mとのこと!

なお、展覧会場の天井に、実寸で再現したタペストリーが展示されていました。

 

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これが1本の樹の幹の太さだとは!

あまりにスケールが大きくて、

もはやオーロラを見上げているような気持になりました (←?)。

 

大きいといえば、数年に一度しか咲かないという、

ショクダイオオコンニャクの巨大な花の原寸大模型も。

 

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『バイオハザード』 あたりに出てきそうな衝撃的なビジュアルです。

しかも、見た目だけでなく、その匂いも強烈とのこと。

それゆえ、「世界一醜い花」 と呼ばれているそうです。

展覧会の第1会場と第2会場を結ぶ通路には、

その “くさ~い!” 匂いを体験できるコーナーも。

 

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体験せずに華麗にスルーしようとしたのですが。

プレス向けの内覧会で訪れていたため、

「とに~さんは当然体験しますよね?」 的な空気になり、

覚悟を決めて、ショクダイオオコンニャクの花の匂いを嗅ぐことに。

 

スンスンスン・・・・・・・ブフォッッッ!!!

 

大根に蜂蜜を混ぜた汁をしばらく放置させ、腐らせたような匂いがしました (泣)

嗅がなきゃ良かった。

 

展覧会のオリジナルグッズとして、

そんなショクダイオオコンニャクの花の抱き枕が売っていましたが。

 

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あの匂いを経験しているので、

とても抱ける気にはなりませんでした (笑)

 

と話を植物に戻しまして。

続いて驚かされたのが、こちらの葉っぱです。

 

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一見すると、何の変哲もない葉っぱですが、

なんと数千年もの寿命を持つ葉っぱなのだそう。

ナミブ砂漠に自生し、生きている限り、

毎日約0.4㎜ずつ葉を伸ばしていくのだとか。

そのため、葉先はどんどん枯れていくそうです。

 

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その寿命や生態にも驚きましたが、

何よりも驚かされたのが、この植物の和名です。

その名も、キソウテンガイ。

なんて捻りのないネーミングセンスなのでしょう。

地方競馬の馬名にありそう。

 

 

さてさて。

 

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そんな多数のインパクト抜群の標本や模型の陰に隠れて (?)、

ひっそりと展示されていたのが、クックソニア・パランデイの化石です。

 

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見た目は、やや・・・いや、かなり地味ですが。

実は、この展覧会のために、

チェコの博物館からは来日したスゴい化石です。

しかも、こうして一般公開されるのは、なんと今回が初めて!

クックソニア・バランディは、約4億3200万年前に、

水中から陸上に上がってきたと考えられる植物で、

現時点ではもっとも最古の陸上植物とされています。
この化石自体は、100年以上も前に発見されていたのですが、

クックソニア・バランディの存在が確認されたのは、2018年とのこと。

その当時、世界最古の陸上植物が見つかったと話題になったそうです。

ん?でも、何で100年近く、気づかれなかったのでしょう??

それは、この化石を発見したのが、フランス人の古生物学者だったから。

 

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彼は赤丸で囲んだ部分の化石として採取し、

その後長い間、博物館の保管庫で古生物の化石として保管されていたのだとか。

そして時代は流れて数年前、保管庫を整理していた際に、

ようやく、その右側部分に注目され、調べたところ最古の植物の化石と判明したそうです。

100年越しに発見されて良かった!

と思うと同時に、素人の僕ですら、右側のほうに目が行くような。

何でこんな目立つものを見落としてたのか、と疑問でなりません (笑)

 

 

全体的には文句のつけようのな楽しく勉強になる展覧会でしたが。

個人的にどうしても気になってしまったことが、1つだけ・・・。

 

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難しくなりがちな遺伝子学をわかりやすく伝えようと作られた、

オリジナル曲 『花の遺伝子ABC』 が会場内でリピート再生されていました。

 

 

 

妙に中毒性のある曲ゆえに、

一度このメロディに捕まってしまうと、

どう足掻いても、頭から離れてくれません。

 

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ハエトリソウよりも、強い捕獲力。

特にサビの 「♪花の形はABC 花の遺伝子ABC~」 の、

ラストの 「C~」 の後に、椎名林檎ばりに裏声で転調するあたりが強烈です。

ショクダイオオコンニャクの花の匂いくらい強烈。





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