【ルール】
名画をモチーフにしたTシャツを100種類集めたらゴール
・ただし、1アーティストにつき、1種類とする
・ミュージアムショップや展覧会のグッズとしてのTシャツは除外する
・ユニクロ (UT) も除外する
お金はかかるわ、なかなか見つからないわ。
歴代のチャレンジ企画の中でも、意外と地味に大変な企画です。
昨年の秋にスタートし、いよいよTシャツのベストシーズン夏到来!
これまでは我が家で撮影していましたが、
あまりにも画的に変わり映えがしないので、
今回は館の人にご協力頂き、ポーラ美術館で撮影を慣行してきました。
19枚目 ジョルジョ・デ・キリコ (1888~1978)
のちのシュルりレアリスムに大きな影響を与えた、
イタリア発の芸術運動。形而上絵画を提唱したデ・キリコ。
彼の作品にたびたび描かれる輪回しをする少女を、
非常口の少女に見立てた様をモチーフにしたTシャツです。
美術館の入り口で撮影した写真なのに、
Tシャツは出口を意味しているのは、我ながらシュールですね。
20枚目 フォンテーヌブロー派の画家 (???~???)
作者不詳。
さらに、意味も不詳。
とりあえず、フォンテーヌブロー派とされる画家の誰かにより、
1594年後頃に描かれたことだけはなんとなくわかっている謎多き絵画。
《ガブリエル・デストレとその妹》。
片方の女性が片方の女性の乳首を指で摘まんでいる。
ミステリアスでエロティシズムなあの絵をモチーフにした作品です。
そっくりそのままプリントされていたら、
セクハラで訴えられる可能性が無きにしも非ずですが。
ドットで表現されているので、その心配はなし。
ただし、対峙する距離によっては・・・・・
ちゃんと絵柄が想起されてしまうので要注意!
適度な距離を保っていただければ幸いです。
21枚目 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック (1864~1901)
ムーラン・ルージュをモチーフにした絵画や、
『ムーラン・ルージュのラ・グリュ』 『アンバサドールのアリスティード・ブリュアン』 といった、
ポスター作品でも知られるフランスの画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック。
そのサインを大胆にデザインした斬新なTシャツです。
アバハウスで販売されていたのですが、目にした際に、ショップの方に、
「あ、これロートレックのサインですよね?!」 と興奮気味にお伝えしたら、
「・・・・・・え、誰ですか??」 と、若干引き気味に返されました。
じゃあ、何でこんなマニアックなTシャツ作ったし!
22枚目 サンドロ・ボッティチェッリ (1445~1510)
Tシャツの前面には、Saki Morinagaさんというアーティストが、
ボッティチェッリの 《ヴィーナスの誕生》 をモチーフに描いたイラストがプリントされています。
美の女神ヴィーナスをオシャレに描いたイラストゆえ、
僕なんかではなく、ヴィーナス感溢れるオシャレ女子が着るべきだったかと。
絵柄はシンプルながら、着こなしの難易度は高し!
23枚目 ヒエロニムス・ボス (1445~1510)
JOURNAL STANDARD×プラド美術館。
異色のコラボTシャツです。
全4種類販売されていたようですが、悩んだ末にその中から、
ヒエロニムス・ボスの 《快楽の園》 をモチーフにしたものをチョイス!
せっかくなので (?)、異形のモンスターが多数描かれれているのもあり、
異形の生き物が多数登場する岡田杏里さんの展覧会会場で撮影してみました。
不思議と違和感なかったです。
24枚目 歌川広重 (1797~1858)
一見すると、ごく普通のカレッジTシャツのようですが、
よく見ると、『UTGAWA HIROSHIGE(=歌川広重)』 って書いてあります。
その下には、『FUJI MEISHOEDO(=富士名所江戸)』 と。
さらに、バックプリントには・・・・・
『TOUKAIDO 53 TSUGI(=東海道53次)』 と書いてあります。
気づいた人だけ、クスっとできるTシャツです。
ちなみに。
浮世絵を研究している学芸員さんであれば、
このTシャツに気付けるものかと、実験してみたのですが、
3人中3人に、華麗にスルーされました。
専門家でも意外と気が付かないものなのですね。