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2021イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

イタリア・ボローニャのブックフェアが主催する絵本原画の国際コンクール。

それが、ボローニャ国際絵本原画展。

絵本作家の登竜門ともいうべき、伝統あるコンクールです。

 

残念ながら、ぜんぶコロナのせいで、

昨年に引き続き、ボローニャのブックフェアは中止に。

しかし、ボローニャ国際絵本原画展に関しては、

史上初のオンラインでの募集・審査に踏み切ったとのこと。

世界中の絵本作家の皆様もステイホームしていたからでしょうか、

今年は、昨年の2574組から大幅アップの3235組の作家からの応募があったそうです。

 

その中から厳選された入選作品を紹介する、

“イタリア・ボローニャ国際絵本原画展” が、現在板橋区立美術館にて開催されています。


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(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)

 

 

今年入選したのは、世界23カ国76作家。

傾向としては、昨年に引き続き、

韓国の作家の活躍が目立っているそう。

次いで、台湾の作家も台頭してきているとか。

日本人作家も8名が入選しており、アジア勢が大健闘しているようです。

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さて、入選作品の中で印象的に残ったものを、

いくつかピックアップしてご紹介したいと思います。

まずは、独特の絵のタッチが印象的だった絵本、

マリア・ホセ・デ・テジェリア (アルゼンチン) の 『かくれた夜』 から。

 

 



初めて目にする画風なのに、

どこかで目にしたことあるような。

おそらく本人は意識してないでしょうが、

しりあがり寿さんのテイストに通ずるものがありますね。

あと、懐中電灯を顔の下から照らすというのは、全世界共通なのですね。

 

 

続いては、ソリン・セクール (メキシコ) の 『さよなら』。

 

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5点の原画に付けられたタイトルがすべて 《無題》 だったので。

ソリン・セクールさんが何を表現したのか、

本当のところはまったくわからなかったですが。

 

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夜空に浮かんだコイツは、

アクアフレッシュにしか見えませんでした。

何もこんなに出さなくても (←?)

 

 

お次は、マジート・ファハールザヴァーレ (インド) の 『ハト先生と空飛ぶキリンたち』。

可愛らしい印象の絵本のタイトルとは裏腹に、

絵のタッチは、さいとうたかを先生ばりにハードボイルドでした。

 

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ちなみに。

この絵に添えられたタイトルは・・・・・

 

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「彼の名前はジョギー。ハト先生の診療所で働く看護師だ。」 でした。

鳥の手が人間の手になっているのは、百歩譲ってスルーしたとして。

何も指毛と手の甲毛をリアルに描かなくたって。。。

 

 

ジョギーのインパクトを薄めるためにも (?)、

可愛らしい絵柄の絵本をご紹介いたしましょう。

 

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こちらは、あお木たかこさんの 『ABC』。

AはArtのA、NはNatureのNのように、

アルファベットの文字を紹介する知育絵本です。

ページによっていろんな技法が使われている上に、

絵の隅々まで作りこまれているので、いつまでも観ていられます。

しかも、可愛い!

 

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特に 「CはCatのC ねこたちはとてもかわいくていつもじゆう」 の可愛さにやられました。

 

 

可愛いといったら、こんな作品も。

マリアノ・アラミ (アルゼンチン) の 『かわいいどうぶつたち空を飛ぶ』 です。

 

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どれだけ可愛い動物が空を飛んでいるのかと、

期待に胸を膨らませて、原画に近寄ってみたのですが。

 

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それほどまでには、可愛くはなかったです (笑)

可愛いって自分で言っちゃうヤツは、そんなに可愛くない。

そういうものです。

 

 

他にも、刺繡で動物を表現した原画や、

 

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たぶん100日後に死なないワニが登場する絵本など、

 

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他にも印象に残った絵本や原画は多々ありますが。

最後に紹介したいのは、ゴーシャ・ヘルバ (ポーランド) の 『えかきさん』 のうちの1枚。

 

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怪獣が絵描きさんに何か尋ねているようです。

この原画には、こんなタイトルが付けられていました。

 

「東京はどっちですか?」

 

ポーランドの人から見ると、

“東京=ゴジラ” なのでしょうか。

わざわざ絵描きさんに質問してでも、東京を目指すゴジラ。

迷惑極まりない存在です。

 

 

ちなみに。

“ボローニャ国際絵本原画展” と連動して、

会場の一角では、“特別展示 レオ・レオーニ作品受贈記念展” も開催中。

 

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さらに、今年から 「絵本のまち板橋」 となった板橋では、

今展の会期に合わせて、周辺地域で絵本に関するイベントが開催されています。

 

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絵本好きの皆様は、一日かけてゆっくり、

ボローニャ絵本さんぽをしてみてはいかがでしょうか。





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