今年7月21日に開業を迎えた東京駅前の高層ビル、常盤橋タワー。
その館内には、全部で18点ものパブリックアートが設置されているようです。
ただし、その多くが、オフィスエリアに設置されているとのこと。
それらは、一般来館者には公開されていないそうです。
・・・・・・・・じゃあ、“パブリック” アートではないのでは??
と、まぁ、その議論は置いておきまして。
誰でも観られる美術作品を、チェックしていくことにしましょう。
まず1作目は、来客用エレベーターホールにある 《into Time 20 08 13》。
作者は、オランダ生まれのラファエル・ローゼンダールです。
一見すると、カラフルな抽象画に見えますが。
観る角度を変えると、あら不思議!
作品の姿が変化するのです。
実はこちらは、昔懐かしいレンチキュラーによる絵画作品。
絵画なのに、映像にも感じられる作品です。
オフィスエリアと商業エリアを繋ぐ通路に設置されていたのは・・・・・
植原亮輔さんと渡邉良重さんによるユニットKIGIの 《マワレ!セカイ》 という作品。
タイトルに “マワレ!” とあるのは、
伝統的な江戸独楽をモチーフにした作品ゆえ。
作品のあちこちには、独楽モチーフを見て取ることができました。
ちなみに。
通路が狭いので、引きで観るには不向きでした。
ヒロゲロ!ツウロ。
さてさて、この常盤橋タワーのパブリックアートの中で、
個人的に一番注目していたのが、2階通路にあるこちらの作品です。
作者は、漫画家としてデビューしながらも、
近年は美術界でも独自のポジションを築いた横山裕一さん。
そんな彼のおそらく初となるパブリックアート作品です。
そのタイトルは・・・・・
続・無料で観れる 美術百選 013 横山裕一 《ふろば》
今ではすっかり痕跡が残っていませんが、
ここ常盤橋は、何を隠そう銭湯発祥の地なのだそう。
江戸幕府が成立するよりも前の天正19年 (1591) に、
伊勢与市なる人物が、この地に江戸で最初の銭湯を建てたのだとか。
そこからインスパイアされて制作されているため、
作品のあちこちには、銭湯モチーフを見て取ることができました。
ちなみに。
通路が狭いので、引きで観るには不向きでした。
ヒロゲロ!ツウロ (本日2回目)。
<無料で観れる美術 データ>
常盤橋タワー
住所:東京都千代田区大手町2‐6‐4
アクセス:○JR 「東京駅」 より徒歩1分
○東京メトロ 「大手町駅」 より徒歩1分
○東京メトロ 「日本橋駅」 より徒歩1分
○東京メトロ 「三越間駅」 より徒歩1分