渋谷駅のほど近くにある渋谷フクラスに、
今月5日、新たなアートスペースが誕生しました。
その名は、世界一小さな美術館@GMOデジタル・ハチ公です。
”世界一小さな” と名乗るだけあって、
その小ささは、確かに世界トップクラス!
上の写真に映っている展示スペースしかありません。
そんな世界一小さな美術館@GMOデジタル・ハチ公 (←長っ!) のこけら落としを飾るのは、
“Banksy Artworks from Masatoshi Kumagai Collection”(←こっちも長っ!) という展覧会です。
今、天王洲で大々的なバンクシー展が開催されていますが、
こちらで開催されているのも、バンクシーにスポットを当てた展覧会。
世界一小さな美術館ゆえ、天王洲のような巨大なセットはありませんが。
つい先日、再びオークションにかけられることが報じられた、
バンクシーの代表作ともいうべき 《風船と少女》 を紹介するものです。
展覧会は、事前予約制。
1回20分の入れ替え制となっています。
受付を済ませたら、展示室内へ。
展示室内には、3面に巨大なスクリーンがあり、
開始時間になると、それらにスペシャルムービーが投影されます。
ちなみに。
バンクシーのように座っているのは、この美術館のスタッフさん。
パーカーのフードを全被りし、
バンクシー感を演出していました。
約10分ほどの映像が終わると、
正面のスクリーンがゆっくりと上がっていきます。
すると、奥から 《風船と少女》 が現れました。
こちらの 《風船と少女》 は、もちろん本物。
2004年に制作された150点のうちの1つで、
この美術館を運営するGMOインターネットグループ代表・熊谷正寿さんが所蔵するものです。
注目すべきは、左下に書かれたサイン。
Banksy 04の左側に、ハートマークが添えられています。
このハートマークありのバンクシー作品はレア度が高いのだとか。
全然関係ないですが、アイスのピノも、
ごくたまにレアなハート形が入ってることがあるらしいですね。
さて、もう一つ注目したいのが、額縁です。
バンクシーの名を一躍世界に広めたサザビーズでのシュレッダー事件。
3Dプリンターなどを用いて、模様や色味などを、
あの時の額縁に極限まで近づけて再現したものなのだそうです。
サイドから見ると、不自然なほどの厚みがありました。
明らかに怪しいですやん。
サザビーズの人が、気づかないわけなかろうに。
ちなみに。
念のため、こちらの額縁を下から覗いてみましたが、
シュレッダーらしきものは仕込まれていませんでした。
熊谷さん、どうぞご安心を。