数年前よりひそかにハマっているのが、おちょこ・ぐい呑みのコレクション。
経済的に余裕があるわけではないので、
そこまで高級なものは手に入れることは出来ませんが、
手が伸ばせる範囲内で、コレクションを楽しんでいます。
高級な日本酒でなくても、自分のお気に入りのおちょこで飲めば、味わいは格別。
家飲みが何十倍も楽しくなりますよ。
本日は、そんなマイちょこコレクションの中から、
とりわけお気に入りの神7をご紹介したいと思います。
#1
北海道で作陶されている増原嘉央理さんの 「girar」 シリーズのぐい呑み。
表面に施された複雑な紋様は、
すべて手作業で掻き落とされています。
表面の紋様もさることながら、さらに美しいのが、内側の景色。
ここに日本酒を入れたら、どんなに素敵だろうか。
そう思った瞬間に、購入を決意していました。
このおちょこが、コレクション第1号です。
この子との出会いが無かったら、
たぶん、おちょこを買い集めようとは思っていなかったはず。
#2
菊池寛実記念 智美術館が主催する公募展、
第8回菊池ビエンナーレで準グランプリに当たる優秀賞を受賞した森山寛二郎さん。
福岡の小石原焼の若きホープによるおちょこです。
ロクロで成形したモノを切って開き、それらを継いで組み合わせる。
「切り継ぎ」 という森山さんオリジナルの技法で作られています。
実際に、お酒を注いでみるまで、
隙間から漏れ出さないかと心配でしたが。
これまで一度も漏れたことはありません。ご安心を。
#3
香川県出身で、現在は香川県の陶芸協会会長を務める伊藤信夫さんによるおちょこ。
この美しい青色は、伊藤さんによって、「さぬき青瓷」 と名付けられています。
香川県および四国の日本酒を買った際には、
迷わず、このおちょこで飲むことにしています。
#4
ご一緒したメキシコ在住のアーティスト・岡田杏里さんによる作品。
おちょこという名目では販売されていませんでしたが、
サイズ的にちょうどよいので、おちょことして活用しています。
色合いが優しいので、どんなに飲んでも酔わない気がします (←あくまで気がするだけ)。
底には岡田さんのサイン付き。
#5
京都にガラス工房を構える荒川尚也さんによるガラス製のおちょこ。
見た目といい、口当たりといい、手に持った感じといい。
「ガラス=無機質」 「ガラス=冷たい」 というガラスに対する概念を変えてくれました。
どこか温もりのようなものを感じるガラスです。
#6
民藝運動に大きく関わった人物で、
人間国宝でもあった陶芸家・濱田庄司の孫である濱田友緒さんによるおちょこ。
風合いは素朴ながら、フォルムはスタイリッシュ。
下部の三段階に段々となっている部分がお気に入りです。
風呂釜洗いのジャバのようなので、
暫定的に、『銘 ごっそり』 としてみました。
#7
益子在住で、益子の土で作陶しているという鶴野啓司さんの作品。
決して派手さはないですが、
眺めれば眺めるほどに、多彩な表情を見せてくれます。
深みのようなものがあり、哲学性すら感じるおちょこ。
あまりにも深遠すぎて、ある時、見込みをじーっと観ていたら・・・・・
ボイジャーから見た惑星の地表のように思えてきました。
・・・・・・・だいぶ、酔ってますね。
皆さまも、お酒はほどほどに。