渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOで開催中の展覧会、
“謎の天才画家manksy ☆ gataro没後100年展” に行ってきました。
こちらは、国籍、本名、年齢、性別、住所、享年不詳、
すべてが謎に包まれているアーティストmanksy ☆ gataro。
その没後100年を記念して開催される展覧会で、
とあるボロアパートの一室から発見されたという肉筆原画40点が初公開されています。
・・・・・・・・・・・・・・・という設定です。
これ以上、その設定に乗っかるのがアホらしいので、ぶっちゃけます (笑)
唯一無二の画風でカルト的な人気を誇るギャグ漫画家・漫☆画太郎さんの展覧会です。
会場は、漫☆画太郎ワールド全開。
受け付けられる人は、無性に受け付けられる。
受け付けられない人は、とことん受け付けられない。
万人受けは決してしない。
それが、漫☆画太郎です。
漫☆画太郎といえば、ばばあ。
今展にも、ばばあをモチーフにした作品が出展されていましたが。
今展では、2人の男性キャラも多く登場しています。
誰がモデルとはあえては言いませんが、
あの国民的漫画家と、あの国民的アニメ監督でしょう。
その2人が、ばばあに殴られそうになっていたり、
ばばあに首の関節技を決められていたり、
はたまた、2人でバトルを繰り広げていたり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
これほどまでに無茶苦茶な絵を描いて、
訴えられないのか心配になってきました。
世の中、コンプライアンスが厳しくなってきていますが、
PARCO MUSEUM TOKYOだけは、コンプライアンスとは無縁なようです。
完全なる無法地帯が、確かにそこにはありました。
先ほどもお伝えしましたが、
画風は好き嫌いがハッキリとわかれると思います。
人によっては、受け付けないどころか、
嫌悪感を抱く方もいらっしゃることでしょう。
眼を背けたくなる。でも、妙に気になって、再び目を向けてしまう。
そのまがまがしいほどの吸引力 (?) は、
フランシス・ベーコンに匹敵するものがあります。
それに加えて、圧倒的な独創性。
さらに、色彩感覚にも秀でたものを感じます。
もしかしたら、遠い未来、彼の没後100年後に、
本当に美術界で大きな評価を得ているかもしれません。
そんな気がしてきました。
・・・・・いや、気がしただけでしょう。