「manksy ☆ gataro」 こと漫☆画太郎さんの展覧会を、
つい先日まで開催していた渋谷のPARCO MUSEUM TOKYO。
現在は、あの高熱が出た時にうなされてみる夢のような展覧会から一転して、
夢の国ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社が全面協力した展覧会が開催されています。
その名も、“Mickey Mouse Now and Future”。
ミッキーマウスを愛する世界各国のアーティストたちが、
「ファンの集い」 をテーマに制作した新作を紹介する展覧会です。
タイトルに、“Future” とあるだけに、会場は未来感が溢れていました。
ファンタジーランドでもなく。
アドベンチャーランドでもなく。
トゥモローランドのような展覧会場となっています。
ディズニーファンの公式ブログによると、
ミッキーマウスの耳と顔の○の大きさは、
10対6の比率にすると、バランスが良くなるとのことですが。
今展では、それぞれのアーティストが、
思い思いに自分なりのミッキーマウスを制作しています。
例えば、スペイン出身のハビア・カジェハは、こんな感じに。
韓国出身NY在住のユーン・ヒュップは、こんな感じに。
セクシーロボットで知られる空山基さんは、
ロボットタイプのミッキーマウスを制作しています。
メカミッキーマウス。
もしかしたら、次回のディズニー映画は、
『ミッキーマウス対メカミッキーマウス』 になるかもしれません。
また、「スピード」 と 「改造」 をテーマに、
流線型の彫刻作品レプリカシリーズを展開している中村哲也さんは、
空山さんのミッキーマウス以上に、ヒール感のある作品を発表しています。
エレクトリカルパレードではなく、
暴●族のパレードに参加するようになってしまったミッキー。
おそらく思春期に何かあったのでしょう。
ヤンキーを連想する作品といえば、こんな作品もありました。
グラフィックアーティストのYoshirottenさんによる平面作品です。
パラパラが流行った時に、ディズニーの名曲を、
ユーロビートにアレンジしたCDアルバムが発売されていましたっけ。
ヤンキーっぽい女性の軽自動車には、たいていそのCDがありましたっけ (←偏見)。
そのCDのジャケットがこんな感じでした。
なお、今回出展されていた全ミッキーマウスの中で、
もっとも悪そうだったのは、Haroshiさんによるミッキーマウス。
Haroshiさんは、使い古されたスケートボードを何層にも積み重ね、
その塊を削り出すことで、独特の風合いの彫刻作品を制作するアーティストです。
完全に目がイッちゃってるミッキーマウスでした。
ミッキーというよりも、チャッキー。
たぶん夜中になると、ハサミを持って襲ってきます。
ちなみに。
会場には、イギリスのイラストレーター、
ジェームス・ジャービスによるこんな作品も。
・・・・・・・・・・・・・ミッキーなのか??
もしかしたら、彼だけ連絡ミスで、
バボちゃんをモチーフに作品を制作してしまったのかもしれません。
ミッキーマウスをモチーフにアート作品を作る。
その設定は面白かったですし、
それぞれの作品のクオリティも高かったです。
ただ、展覧会の規模を考えると、
入館料1000円はやや割高な印象でした。
さすがディズニー価格。