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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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ペコちゃんと横濱

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世界141カ国、約1万4千点の人形と、

人形に関する資料を所蔵するミュージアム。

それが、横浜人形の家です。

 

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名前に 「家」 とは付いているものの、

建物としてはかなり大きな横浜人形の家で、

現在開催されているのは、“ペコちゃんと横濱” という展覧会。

 

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日本一有名な企業キャラクターといっても過言ではない、

不二家のペコちゃん、ついでにポコちゃんにスポットを当てた展覧会です。

実は、僕を含め勘違いしている方が多いそうなのですが、

不二家の創業の地は銀座ではなく、横浜の元町なのだそう。

 

横浜と人形。

確かに、横浜人形の家で開催するに、

これ以上ふさわしい展覧会は無いかもしれません。

 

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展覧会の冒頭で紹介されていたのは、

実際に店頭に設置されていた昔のペコちゃん人形の数々。

さらに今は無き第1号のペコちゃん人形の復刻したものも。

 

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・・・・・・・・誰?!

 

今のペコちゃんとは似ても似つかない姿でした。

現在とのギャップといえば、初期のミルキーのペコちゃんも!

 

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完全に目がキマッてます。

「ミルキー」 というのはキャンディの名前でなく、何らかのドラッグの隠語なのでは?

そう疑いたくなってしまう代物です。

 

 

さてさて、昭和25年に誕生したペコちゃんですが、

“永遠の6歳” という設定が決まったのは、その8年後の昭和33年だったそう。

この年、不二家の歴史に残る大キャンペーンが開催されました。

それが、「ペコちゃんいくつ?」 という大懸賞。

 

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こちらは、ペコちゃんの年齢を予想して応募するというもの。

その最も多かった年齢が、ペコちゃんの年齢に採用されたそうです。

一等商品は、日産の車ルノー (3名様)。

当時の大卒初任給が約14000円だったのに対し、

ルノーの販売価格は、なんと67万円だったそうです。

ちなみに、不二家のミルキーは20円!

なお、この太っ腹な懸賞企画に対し、166万通の応募があったそうです。

 

また、その翌年には、ミルキーの初めてのTVコマーシャルも誕生。

全編を通じて、『ミルキー行進曲』 なる曲が流れています。

さて、その 『ミルキー行進曲』 の歌詞のラストにご注目↓

 

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「♪ほら ミルキーは ママのあじ」 とあります。

そう、実はこの部分だけが、

今なおCMで使われているのです。

知らなんだ!

星

 

 

展覧会では他にも、さまざまなペコちゃんトリビアが紹介されています。

例えば、「ペコちゃんには公式ライバルがいる」

 

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また例えば、「キス顔を浮かべるペコちゃんがいる」

 

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さらに、「ペコちゃんがデザインされた京友禅がある」

 

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ペコちゃんをテーマにした展覧会と聞いて、

展覧会を訪れるまでは、ニッチな内容を予想していましたが。

意外や意外、幅の広い展覧会でした。

 

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ちなみに。

ペコちゃんは子どもたちに人気なだけでなく、

コレクターズアイテムとしても人気なのだそう。

現在は販売されていないそうなのですが、

毎年暮れに 「ペコちゃんイヤーズドール」 なる商品を販売していたのだとか。

 

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これらは陶器製のビスクドールで、

衣装も毎年凝って制作されていたそうです。

なるほど。これは集めたくなりますね。

 

実は、この展覧会の開催を記念して制作された、

横浜人形の家オリジナルのペコちゃんソフビ人形もあります。

 

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こちらは展覧会を鑑賞した人のみが応募できる抽選制。

かなりのレアアイテムになることは間違いありません。

手に入れるのは、ミルキーほどは甘くなさそうです。

 

 

 

 

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