世界的に著名な彫刻家イサム・ノグチが、
グランドデザインした札幌の広大なアートパーク。
それが、モエレ沼公園です。
イサム・ノグチが掲げたのは、
「公園全体をひとつの彫刻作品とする」 という前代未聞のコンセプト。
そんな世界的に類を見ない公園だけに、
完成するまでには、実に23年という長い月日がかかったそうです。
園内には、オクテトラやプレイスカルプチャーなど、
イサム・ノグチがデザインした遊具が多数点在しています。
また、海のない札幌の子どもたちのために、と、
ノグチが提案した 「モエレビーチ」 や 「海の噴水」 をはじめ、
他の公園にはないオンリーワンな施設も多々あるそう。
そんなモエレ沼公園に1度は行ってみたい!
そう思い続けること10年以上。
先日ようやく北海道の地に降り立つことができたので、
このチャンスを逃してなるものかと、モエレ沼公園に行ってきました。
が!!!
数日前に降った大雪のせいで、
モエレ沼公園一帯が白銀の世界に。。。
道も見当たらなければ、
遊具も見当たりません。
モエレビーチも海の噴水も、見当たりません。
というか、そもそも人が見当たりません!
園内のあちこちに、ソーシャルディスタンスの案内がありましたが。
2mどころか20m、200m先にも誰もいませんでした。
道民すら訪れないこんな日に、何でまた僕は訪れてしまったのか。
後悔だけが募ります。
しかも、「これだから本土の人間は!」 と、
地元の人には、心底呆れられるでしょうが。
普通のスニーカーで公園に来てしまいました。
普通に歩くと、膝まで足が埋もれてしまいます。
なので、少しでもダメージを減らすために、
誰か先人が歩いたであろうところの上を歩いて進むことに。
こうして、道というものが生まれていったのでしょうね。
はからずも、人の営みの一端を知ることとなりました。
また、ずっと雪の上にいると、足が冷え切ってしまいます。
そこで見つけたのが、こちらのマンホールの蓋。
これをセーブポイントとして活用することで、
少しずつですが、着実に前に進むことができます。
そうしてなんとかモエレ沼公園の代表的な施設、
「プレイマウンテン」 と 「テトラマウンド」 への接近に成功しました。
モエレ沼公園内を巡るのが、
こんなにも苦労するものだとは・・・。
今年もいろいろありましたが、
今年一番過酷な取材は、まず間違いなくこれです。
結論:
冬のモエレ沼公園はアートどころではなかった。
余談ですが。
いくつかの足跡に混じって、
ひときわ大きな足跡がありました。
約189ヘクタールもある広大な公園。
ビッグフットがいてもおかしくありません (←?)。