現在、GALLERY A4で開催されているのは、
“千田泰広 ― 視野の外は何色か?” という展覧会。
光を素材にしたインスタレーション作品で知られ、
オラファー・ エリアソンやジェームズ・タレルらとともに、
『世界の優れた 9人のライトアーティスト』 に数えられる千田泰広さんの最新展です。
光が素材にしたインスタレーション作品ということで、
会場がとても明るいのかと思いきや、その真逆も真逆。
閉館中なのかと、不安になってしまうほど、
いつになくギャラリー全体の照明が落とされています。
あまりにも暗いので、展示室までは、
スタッフさんが懐中電灯を使って誘導してくれました。
そうして、いよいよ作品とご対面。
すると、いきなりこんな光景が目に飛び込んできました!
空間全体に光が点在しており、
その光景は、銀河を彷彿とさせるものがありました。
しかも、不思議なことに目線を動かすたびに、
それに合わせて、星のようなものもやや動くのです。
一体、僕の目の前で何が起きているのか?
美術作品を観ているというよりも、
何かしらの自然現象を観ているような気さえします。
あっ、そういえば、案内してくれたスタッフさんに、
もしお使いになるようでしたら、と懐中電灯を手渡されていたのでした。
その光を空間に向けてみたところ・・・・・
この展示室全体にテグスが張り巡らされていることが判明!
なるほど。それに反射することで、
銀河のような光景が生み出されていたのですね。
なお、どうやら光源は、あの輪っかにある様子。
おそらく、この輪っかを光源がゆっくりと一周しているようです。
その位置によって、空間全体の光の量が、
多くなったり少なくなったりしているようでした。
という理屈が、なんとなくわかったところで。
やっぱり銀河がここにあるとしか思えませんでした。
脳で理解しても、視覚が追い付かない。
そんな不思議な鑑賞体験でした。
なお、こちらの 《Myrkviðr(ミュルクヴィズ)》 という作品に続いて、
次の部屋では、《0.04》 というインスタレーション作品が展示されています。
天井から吊るされたのは、謎の装置。
この装置にある直径2㎜ほどの穴から、
定期的に水滴が垂れるようになっているのだそう。
で、その穴の内側から強烈な光を当てることで、
水滴自体がレンズとなり、不思議な映像を床に映し出します。
その光景は、宇宙のビッグバンを彷彿とさせるものがありました。
はごろもフーズのCM終わりを彷彿とさせるものもありました。
ちなみに。
展覧会は、なんと無料!
100億円を払わなくても、