第25回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)
岡本太郎の遺志を継ぎ、「時代を創造する者は誰か」 を問うための賞。それが、岡本太郎現代芸術賞。通称TARO賞。です。国籍、年齢の制限はなし。プロアマ問わず誰でも応募可能となっています。さらには、表現の技法も一切制限なし!高さ5m×幅5m、もしくは、奥行き5m以内であれば、平面でも立体でもOKです。...
View Articleアートで一言 ~ロサンゼルス・カウンティ美術館編~
メトロポリタン美術館やアムステルダム国立美術館、そして、ルーヴル美術館など、今、世界の名だたる美術館がパブリックドメインでコレクション作品を無料公開しています。それを活用した大喜利企画 『アートで一言』。今回は、アメリカ西海岸で最大規模を誇る美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館 (通称LACMA) のコレクションの中から、厳選した作品の数々を使って、『アートで一言』 をしてみました。...
View Article美術の眼、考古の眼
現在、横浜市歴史博物館では、“美術の眼、考古の眼” が開催中。 『金鳥の夏、日本の夏』 みたいなその展覧会名からは、今ひとつ、内容のイメージが湧かないかもしれませんが。縄文土器と現代美術を組み合わせたユニークな展覧会です。 本展に参加している現代アーティストは、全部で3名。1人目は、松山賢さん。縄文土器や土偶からインスピレーションを受け、縄文の紋様を怪人化 (?)...
View Article再開記念展 松岡コレクションの真髄
2019年より長期休館していた白金台の松岡美術館が、先月、約2年8か月ぶりに無事に再オープンを果たしました! 外観は特に以前と変わっていません。そして、内部の光景も、以前と同じままです。 厳密にいえば、1階ロビースペースに新たに、古代ローマ時代の貴重な彫刻 《アルテミス》 が常設されていましたが。...
View Articleミロ展―日本を夢みて
現在、Bunkamuraザ・ミュージアムでは、“ミロ展―日本を夢みて” が開催されています。 (注:展示室内の写真撮影は、特別に許可を得ております。) ピカソやダリと並ぶ、20世紀スペイン美術の巨匠ミロ。国内では、その20年ぶりとなる大回顧展です。 今回のミロ展のテーマは、ずばり...
View Article続・無料で観れる 美術百選 《東京ミッドタウン(東京都港区)》
今さら取り上げるのも、なんですが。六本木の東京ミッドタウンの内外には、全部で16点ものパブリックアートが設置されています。 その中で特に目立っているのは、大通りに面したプラザに設置されている安田侃さんの 《妙夢》。 穴から顔を出したポーズで写真を撮影している人をよく見かけます。 と、そんな 《妙夢》...
View Article上野リチ : ウィーンからきたデザイン・ファンタジー
現在、三菱一号館美術館で開催されているのは、“上野リチ : ウィーンからきたデザイン・ファンタジー” という展覧会です。 本展の主役は、こちらの人物↓ 「ポートレート:上野リチ・リックス」 1930年代 京都国立近代美術館 「上野リチ」 こと、上野リチ・リックス (1893~1967) です。ウィーンで生まれたフェリーツェ・リックス...
View Article日本画のゆくえ-継承と断絶・模倣と創造
現在、栃木県立美術館で開催されているのは、“日本画のゆくえ-継承と断絶・模倣と創造” という展覧会です。 (注:展示室内の写真撮影は、特別に許可を得ております。) 幕末から明治にかけて、日本は大きな転換期を迎えました。それは、美術界も然り。西洋絵画が本格的に導入されました。その西洋絵画 (洋画) に対する概念として、それまで日本で伝統的に描かれていた絵画が、日本画と呼ばれるようになったのです。...
View ArticleAC部 異和感ナイズ展
現在、クリエイションギャラリーG8では、“AC部 異和感ナイズ展” が開催されています。 AC部とは、1999年に、多摩美術大学出身の安達亨さん、板倉俊介さん、安藤真結さんの3名で結成されたクリエイティブチーム。そのシュールにもほどがある作風は、謎の中毒性があります。 なお、彼らが手掛けたクリープハイプ 『愛す』 のPVは、第24回文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品に選出されています。...
View Article『アートテラー・とに~の“画家よ聞いてくれ”』第四夜
架空の深夜ラジオ番組。『アートテラー・とに~の"画家よ聞いてくれ"』。DJを務めるアートテラー・とに~のもとには、毎回、美術界の巨匠たちからメールが届くそうな。さぁ、そろそろオンエアが始まるようですよ。 こんばんは。アートテラーのとに~です。さぁ、始まりました 『アートテラー・とに~の"画家よ聞いてくれ"』。画家の皆さま、今夜も最後までお付き合い頂けたら幸いです。...
View Article扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022
今年2022年で開館40周年を迎える埼玉県立近代美術館。 それを記念して、現在開催されているのが、“扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022” という展覧会です。 この展覧会でフォーカスされているのは、埼玉県立近代美術館 (MOMAS) そのもの。黒川紀章によって設計された美術館の建築資料や、 MOMASコレクションの中でも、特に重要な瑛九や小村雪岱のコレクション、...
View Article特別展「空也上人と六波羅蜜寺」
今年2022年は、日本において記録上初めて、ひたすら 「南無阿弥陀仏」 と念仏をとなえた空也上人没後1050年の節目の年。その御遠忌にあわせて、現在、東京国立博物館では、空也上人が開山した六波羅蜜寺に伝わる至宝を一堂に会す、“特別展「空也上人と六波羅蜜寺」” が開催されています。 (注:展示室内の写真撮影は、特別に許可を得ております。) 展覧会の目玉は、何といっても、教科書でもお馴染みの...
View Articleダミアン・ハースト 桜
ケツメイシに、いきものがかりに、森山直太朗に。一時期は、いろんなアーティストが、桜をタイトルにした曲を発表していましたが。ここ数年、桜をテーマにした曲はめっきり減ったような気がします。 そんな中、イギリスを代表する現代アーティスト、ダミアン・ハーストが、桜をテーマに制作した最新作を発表する展覧会が開催されるというニュースが飛び込んできました。展覧会のタイトルはズバリ、“ダミアン・ハースト 桜”!...
View Articleちょっと未来の行動を完全に予言されたという奇跡。
美術の世界には、奇跡を起こしたヒーローが数多く存在する。もしも、そんな彼らにヒーローインタビューを行ったなら・・・? インタビュアー (以下:イ) 「放送席、放送席。 こちらには、キリストさんの一番弟子で、 初代ローマ教皇でもあるペテロさんにお越しいただいております」 ペテロ(以下:ペ) 「あ、どーもー。ペテロでーす」 イ...
View Article千田泰広 ― 視野の外は何色か?
現在、GALLERY A4で開催されているのは、“千田泰広 ― 視野の外は何色か?” という展覧会。 光を素材にしたインスタレーション作品で知られ、オラファー・ エリアソンやジェームズ・タレルらとともに、『世界の優れた 9人のライトアーティスト』 に数えられる千田泰広さんの最新展です。 光が素材にしたインスタレーション作品ということで、会場がとても明るいのかと思いきや、その真逆も真逆。...
View ArticleVOCA展2022
全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者らにより推薦された、40才以下の作家が平面作品の新作を出品し、その優劣を競うガチンコバトル。それが、VOCA展です。平面作品とは言っても、壁面に展示できて、250cm×400cm以内のサイズであれば、出展OK。絵画や版画、写真に限らず、映像作品も出展OKとなっています。また、“厚さ20㎝以内であれば平面とみなす”...
View ArticleSDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色
先日は、駐日スペイン大使館へ行ってきました。 現在、こちらでは、スペインが誇る天才建築家、アントニ・ガウディをフィーチャーした展覧会が開催されています。その名も、“SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色‐150年前からのヒント‐” です。 展覧会のテーマは、SDGs (エスディージーズ)。「持続可能な開発目標」...
View Article第46回 江東区深川で田中一村
ルノアールを筆頭に、モネ、ゴッホ、シャガール・・・と、街を歩いていると、時に、美術界の巨匠たちと同じ名前のお店に出くわします。果たして、それらのお店と巨匠との間に関係はあるのか??気になるようで気にならない。でも、気にしてしまったら、気になって仕方がない。そんな疑問を解消すべく、アートテラーは今日も店へと赴く!! 門前仲町駅より徒歩5分。飲み屋街からは少し離れたエリアに、そのお店はありました。...
View ArticleArtist Voice II: 有元利夫 うたのうまれるところ
慶應義塾大学正門の真向かいにある・・・・・ 慶應義塾大学アート・スペースに行ってきました。いや、数年ぶりに訪れたら、名称が慶應義塾大学アート・センターとなっていました。それに伴い、略称も 「KUAS」 から 「KUAC」 へ。「KUAS」 だと、「KAWS」 と間違えやすいから (←?)、名前を変更したのかもしれません。 さて、そんなKUACで、現在開催されているのは、“Artist...
View Article建部凌岱展 その生涯、酔たるか醒たるか
現在、板橋区立美術館で開催されているのは、“建部凌岱展 その生涯、酔たるか醒たるか” という展覧会。 (注:展示室内の写真撮影は、特別に許可を得ております。) ある時は画家。ある時は俳人。またある時は国学者。小説家としても活躍した江戸中期のマルチアーティスト、建部凌岱 (たけべりょうたい 1719~1774) の大々的な回顧展です。 「建部凌岱・・・・・・・・誰??」...
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