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現代に煌めく ガラス造形とコンテンポラリーアート

富山県美術館。

富山県水墨美術館。

富山市ガラス美術館。

下山芸術の森発電所美術館。

富山県には、個性的な美術館が多々ありますが。

 

まだ他にも魅力的な美術館があるらしい。

そんな情報をキャッチし、

富山駅から10分ほどに位置するこちらの美術館を訪れました。

 

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フォントのクセがすごい!

 

「楽」 と 「美術館」 はかろうじて読めますが。

残り2文字が読めません。。。

正解は、樂翠亭美術館。

昭和初期の邸宅をリノベーション、

および増築し、2011年に開館した美術館です。

 

ちなみに。

この美術館のシンボルマークをデザインしているのは・・・・・

 

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国立新美術館のシンボルマークも手掛けた佐藤可士和さん。

いい意味で、美術館のシンボルマークっぽくないスタイリッシュさがあります。

 

 

さて、そんな樂翠亭美術館で、この春開催されているのが、

“現代に煌めく ガラス造形とコンテンポラリーアート” という展覧会。

 

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新たに収蔵したというガラス作品を中心に紹介する展覧会で、

草間彌生さんや名和晃平さんらの平面作品と取り合わせて展示されています。

 

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(注:展示室内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)

 

 

現代作家によるガラス作品が、

不思議なほどに、和の空間とマッチング。

さらには、900坪を誇る日本庭園ともマッチングしています。

 

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ガラスといってもその表現は実に多彩。

ガラスの特性を活かした作品もあれば、

一見しただけでは、ガラスに思えない作品もありました。

 

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そんな数あるガラス作品の中で、

とりわけ、印象に残っているのが、

カズフジシロさんによる 《Müller》 という作品です。

 

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モチーフとなっているのは、

Müllerというドイツのドラッグストアのショッピングバッグ。

大量消費の象徴ともいうべきそのショッピングバッグを・・・・・

 

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ガラスのビーズを安全ピンに通し、

それらを繋げることで再現しています。

考えるだけでも、途方もない作業。

もし、この作品を自分が作るとしたら、

間違いなく、早い段階で心が折れそうな気がします。

 

 

ちなみに。

作品だけでなく、邸宅そのものも見どころがたっぷり。

個人的にもっとも惹かれたのは、

富山県の伝統工芸 「井波彫刻」 の名工とされる、

南部白雲 (二代目 1912~1997) が手掛けた欄間の数々です。

 

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超絶技巧にもほどがあります。

何をどうやったら、一枚の板から、

こんな複雑な形を彫り抜くことができるのでしょうか。

南部白雲が型抜きをしたら、余裕で成功することでしょう。

 

また、邸宅のもともとの雰囲気を残しつつも、

壁の色やふすま、畳などを大胆にリノベーションしているのも見どころの一つ。

 

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今は、お風呂場としては使われていないそうですが。

湯船に浸かり、腰を下ろした際に、

ちょうど日本庭園に浸かったような視線を味わえる檜風呂も素敵でした。

 

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これら日本邸宅の部分だけでも、

十分すぎるほど見ごたえがありましたが。

美術館には他にも、古い蔵をリノベーションした展示スペース、

 

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八木一夫や鈴木治ら走泥社の作品を中心に展示する特別展示室もあります。

 

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さらに、広大な日本庭園も散策することが可能となっています!

庭園のいたるところに、“陶芸界の野生児” 鯉江良二の作品も点在していました。

 

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アート好きはもちろんのこと、

建築好き、庭園好きであれば、

一度は訪れておくべき美術館です。

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