2020年の秋より、改修工事のため、
長期休館していた国立西洋美術館ですが。
昨日4月9日、無事にリニューアルオープンを果たしました。
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建物は、外観内観ともに大きく変化はしていませんが、
そこかしこに緑が植えられていた前庭が大きくリニューアルされています。
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植栽は、最低限に!
常設されていたロダンの 《考える人》 と、
《カレーの市民》 の位置も変化しています。
また、前庭を囲む柵も、金属製の軽やかなものへと変更。
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上野公園との一体感が確実にアップしていました。
ふらっと立ち寄る人が、きっと増えることでしょう。
ル・コルビュジエ設計による建物そのものが、
2016年に世界文化遺産に登録された国立西洋美術館。
それ以来、設計当時の前庭の姿を蘇らせたく考えていたそうで。
今回、満を持して、コルビュジエが設計した前庭に限りなく近い状態に戻したそうです。
劇的ビフォーアフターならぬ、劇的アフタービフォーです。
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なお、リニューアル記念特別展、
“自然と人のダイアローグ” は6月4日より開催予定とのこと。
現在は先行して、常設展示室が再開しています。
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リニューアル前の常設展示室は、
展示のラインナップがある程度固定されていましたが。
リニューアル以降は、積極的に展示替えしていくのでしょうか。
初めて目にする作品もちらほらありました。
それらの作品の中には、令和に入ってからの新収蔵品も。
キャプションにそれぞれ 「購入」 とあったので、
一体いくらしたのか、国立美術館の公式HPで調べてみました。
ベルナルド・ストロッツィの 《聖家族と幼児洗礼者聖ヨハネ》 は・・・・・
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¥ 58,202,400
ジョン・エヴァレット・ミレイの 《狼の巣穴》 は・・・・・
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¥ 109,815,550
フランシスコ・デ・スルバランの 《聖ドミニクス》 にいたっては、なんと・・・・・
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¥ 638,383,300
まさかの6億円越え!
宝くじを当てても買えない金額です。
ていうか、6億円以上払ってるんだから、
300円くらいおまけしてくれてもいいのに。
ちなみに、現在出展中の作品の中で、
もっとも印象に残っている作品が、こちら↓
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ジャン・ジャック・エンネルの 《ノエツラン夫人の肖像》 です。
そのお顔をしばらく見つめていたら、
ココリコの田中さんにしか見えなくなってきました。
タイキックされ顔です。
それと、もう一つ印象的だったのが、
ジャン=バティスト・カルポーの 《ナポリの漁師の少年》 という彫刻作品。
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貝に耳を当てて、海の音を聞いているのでしょうが・・・。
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その表情には、どこか好色的なものが浮かび出ています。
まるでダイヤルQ2を聴いているような。
深夜のラジオのお色気番組でも聴いているような。
また、作品そのものだけでなく、
キャプションや解説のスタイルもリニューアル。
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これまでにも展示されていた作品に対しても、
近年の学術的発見や違った切り口の情報が紹介されていました。
見慣れていた作品の新たな一面を知ることができます。
個人的に一番興味深かったのは・・・・・
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こちらの絵を描いたエヴァリスト・バスケニスなる画家に関してのプチ情報。
バスケニスは17世紀イタリアで活躍したそうですが、
再評価が高まったのは、20世後半になってからだったそう。
20世紀イタリアを代表する美術評論家、
ロベルト・ロンギは、バスケニスをこう評したのだとか。
「地方に閉じこもっていたイタリア生まれのフェルメール」
いや、それはもうフェルメールじゃないじゃん。
他にしっくりくる例えを考えろよ。
ちなみに。
小企画展として、新館版画素描展示室では “新収蔵版画コレクション展” が、
新館1階では “調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ” が開催されています。
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常設展といえど、ボリュームは満点。
時間に余裕をもって足をお運びくださいませ。
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