本来であれば、2020年の秋に開催される予定でしたが、
コロナのせいで延期となってしまった“アンディ・ウォーホル・キョウト”。
2年の月日を経て、先日ついに、
満を持して京都市京セラ美術館で開幕しました。
会場風景
ウォーホル好きの日本人の皆さま、お待たせしました。
お待たせしすぎたかもしれません。
会場風景
出展作品は、約200作品!
ピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館より、
珠玉のウォーホル作品の数々が来日しています。
しかも、そのうちの半数、100点ほどがが日本初公開です。
それらの中には門外不出とされる《3つのマリリン》や、
ウォーホル晩年の大作、約3×10mの《最後の晩餐》も含まれています。
会場風景
また、ウォーホルの代名詞と言うべき、
キャンベルスープ缶をモチーフにした作品や、
ウォーホルのファクトリーからインスパイアされたインスタレーションも。
会場風景
ウォーホルファン垂涎の、
充実したラインナップとなっています。
そう聞いて、展覧会が始まったばかりなのに、
“東京会場にはいつ巡回してくるんだろう??”と、
待ち構えている関東圏のウォーホルファンも多いでしょうが。
実はこのウォーホル展は、京都でしか開催されません!
巡回はせず、京都会場のみ。
それゆえ、今回のウォーホル展では、
ウォーホルと京都の関係性も紹介されています。
なるほど。だから、“アンディ・ウォーホル・キョウト”なのですね。
1956年、当時アラサーだったウォーホルは、
人生初の海外旅行として、世界一周旅行に乗り出しました。
その際に、2週間ほど日本に滞在。
もっとも多く過ごしたのが、京都でした。
展覧会ではその旅行に関する資料の数々も展示。
会場風景
カメラを持たず、スケッチしながら世界を巡っていたというウォーホル。
その貴重なスケッチも紹介されていました。
会場風景
なお、左側に飾られているのは、
清水寺をスケッチしたものとのこと。
清水寺を訪れてるのにも関わらず、
清水の舞台を描いていないところに、
非凡さを感じずにはいられません。
また、アーティストとして成功を収めたのち、
ウォーホルは1974年にも来日を果たしているそう。
再来日に関する資料の中には、こんな写真も。
会場風景
左上の写真にご注目くださいませ。
ウォーホルの隣にいるのは、なんと黒柳徹子さんです。
あのウォーホルと共演していたなんて。
しかも、いまだ現役で『徹子の部屋』を続けているなんて。
正直なところ、ウォーホルよりも、
徹子さんのがスゴい人物のように思えてきました(笑)
さてさて、出展されていた全ウォーホル作品の中で、
個人的に印象に残っているのは、《最後の晩餐》と並ぶ大作《カモフラージュ》です。
会場風景
アーティストとしてのキャリアの中で、
抽象画にも挑もうと考えたウォーホル。
しかし、それまでのウォーホルといえば、
キャンベルスープ缶やマリリン・モンローなど、
日常で大量に消費される商品やアイコンをモチーフにしていました。
そこでウォーホルが、抽象画を制作するにあたり、
考え付いたモチーフが、日常でよく目にするカモフラ柄だったそう。
確かに、これはウォーホルならではの抽象画ですね。
それから、もう一つ印象的だったのが、
「ハンマーと鎌」を描いた一連のシリーズ。
会場風景
ハンマーと鎌は、まだソ連が存在していた時代、
共産主義の象徴として、たびたびモチーフにしていたそうです。
そういえば、ソ連の国旗には、ハンマーと鎌がありましたね。
ん?ハンマーと鎌??
ハンマーとカマ…ハンマーカマ…ハンマーカンマ―!
ハリウッドザコシショウのあのギャグは、
ウォーホルに共鳴して生まれたものなのかも。
ウォーホルはハリウッドのセレブたちと交流も深いですし。
芸名もそれにあやかっているのかもしれませんね(←きっと違う)。
ちなみに。
作品も充実していましたが、
オリジナルグッズも充実していました。
さらに、京都ならではのグッズも多数!
鍵善良房やあぶらろとり紙のよーじやなど、
京都を代表する老舗ブランドとのコラボグッズもあります。
もちろん購入できるのは、展覧会場だけです。
そうだ アンディ・ウォーホル・キョウト、行こう。