白金台にある松岡美術館では、現在、
先日まで開催されていた“松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.1”に引き続き・・・・・
“松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.2”が開催されています。
で、二度あることは三度ある。
この展覧会が終ったら、Vol.3が開催されるようです。
さてさて、 今展もVol.1と同様に、常設展示とは別に、
3つのミニ展覧会が、それぞれの展示室で同時開催されています。
まずは、「中国青銅器 文様」。
松岡美術館の中国古代青銅器コレクションの中から、
青銅器の表面にビッシリと施された文様に着目し、紹介するものです。
特にインパクトがあるネーミングだったたのが、《夔龍百乳文 方鼎》。
無数に飛び出た突起物は、
百乳文(ひゃくにゅうもん)と呼ばれているのだそうです。
名付けたのは誰だ?笑福亭鶴光か?
何か他のものに例えられなかったのでしょうか?
展示室5と6で展開されていたのは、
「西洋絵画展 -東洋のかおり」という展示。
こちらでは、松岡美術館の礎を築いた松岡清次郎による、
西洋美術コレクション第一号、ポルティーリエの《オリエントの少女像》を筆頭に、
モネの《サン=タドレスの断崖》や、
SOMPO美術館で先日まで開催されていた展覧会で、
プチブレイク中のアンリ・マルタンによる《ラバスティド=デュ=ヴェール、ロット県》など、
珠玉の西洋美術コレクションの数々が惜しげもなく展示されています。
それらの中には、大人の関係で掲載は不可ですが、
ピカソやシャガール、キース・ヴァン・ドンゲンの作品も含まれていました。
個人的に一番印象に残ったのは、
モディリアーニの《若い女の肖像》です。
何でしょう。
そこはかとなく、GLAYのメンバーの一人っぽい気がします。
特に誰というわけではないのですが。
ただ、恐ろしくなで肩なので、
ストラップはずり落ちてしまいそうです。
陶磁器コレクションを紹介する展示室4では・・・
「霊獣の文様」が開催中。
古代中国を発祥とする空想上の生き物、
霊獣たちがモチーフとなった陶磁器の数々が展示されています。
それらの中にはもちろん、龍が描かれた、
松岡コレクションの至宝《青花龍唐草文天球瓶》も。
さらに、龍をモチーフにした陶器の中には、こんなものもありました。
明らかに、絡まっている龍。
バッグの奥から出てきたイヤホンのコードくらいに絡まっています。
細長いから、理屈上絡まることもあるのでしょうが、
もし、この状態で龍が現れたら、威厳も何もあったものではありません。
威厳が無いと言えば、こちらも麒麟も。
・・・・・・・・麒麟なのか??
いや、でも、確か、麒麟がくると、
平和で穏やかな世の中が訪れるはず。
であれば、本来はこれくらい、
のほほんとした霊獣なのかもしれませんね。
なお、松岡コレクションの麒麟には、こんなものも。
麒麟か麒麟じゃないか論争はさておいて。
そういうポケモンのように見えてきました。
麟麒ポケモン。
ちなみに。
展覧会では他にも霊獣として、
すべての鳥を従わせるという鳳凰も紹介されていました。
名前は知っているけども、
具体的にどんな霊獣なのか、
意外と知られていない鳳凰。
キャプションでの解説によると、
さまざまな生き物のパーツが寄せ集められているそうです。
前は鳳(おおとり)、後ろは麒麟、首は蛇、尾は魚、
額はコウノトリ、エラはオシドリ、紋様は龍、背は虎とのこと。
身体の一部に麒麟と龍がいるなんて。
実は、鳳凰は最強の霊獣なのかもしれません。
なお、くちばしはニワトリだそうです。
・・・・・・いや、そこは鷹とか鷲だろ!!