ルノアールを筆頭に、モネ、ゴッホ、シャガール・・・と、
街を歩いていると、時に、美術界の巨匠たちと同じ名前のお店に出くわします。
果たして、それらのお店と巨匠との間に関係はあるのか??
気になるようで気にならない。
でも、気にしてしまったら、気になって仕方がない。
そんな疑問を解消すべく、アートテラーは今日も店へと赴く!!
芸人時代にアルバイトしていた結婚式場があり、
20代前半のほぼ半分をここで過ごしたと言っても過言ではない大塚。
久しぶりに訪れたら、駅前の光景がガラッと変わっていました。
しかも、駅近に何やらオシャレそうな飲み屋街が誕生していました。
その名も、東京大塚のれん街。
人呼んで、「日本のサンセバスチャン」だそうです。
なんでも、こちらは10棟あった古民家を、
まるまるリノベーションした飲食店街だそうで。
全部で11軒の店舗が集結しているようです。
その中に、日本が生んだあのスーパースターの名を持つお店があります。
酒肴 北斎。
店名が北斎なだけに・・・・・
軒の形が、《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》になっていました。
その下に目をやると・・・・・
謎の怪物がいました。
それも、2体。
・・・・・北斎と一体何の関係が?
『北斎漫画』のどこかに登場してましたっけ??
と、そこは深く考えるのをやめて、早速店内へ。
北斎を名乗るだけあって、
店内には北斎モチーフがそこかしこにありました。
そして、なぜかウォーホルも。
でも、よく見たら、表面には、
『HOKUSAI』と書かれています。
北斎版のキャンベルスープ缶。
発想が斜め上すぎるにもほどがありました。
さて、そんな酒肴 北斎は、
馬肉料理にこだわる居酒屋なのだそうです。
葛飾北斎と馬肉。
一見すると、何の接点もないような気もしますが。
北斎が晩年に何度も訪れた信州の小布施は、
古くから馬肉を食べる文化があったのだそうです。
ということは、北斎も馬肉を食べていたのかも。
それが当時としては異例の88歳という長生きに繋がったのかも。
酒肴 北斎の店内やサイトには、
特にそのようなことは書かれていなかったのですが、
自分の中では、そういう風に受け取っておこうと思います。
さて、せっかくなので、名物の馬肉料理をオーダー。
お店名物の江戸味噌モツ煮込みと、
生肉刺し全部(赤身・タテガミ・ハツ・ヒレ)盛りが運ばれてきました。
ちなみに、お通しもコンミートを使った馬肉メニューです。
どれも普通に美味。
1頭から3%しか取れないという、
希少な馬肉のヒレ刺しは、とりわけ美味!
溢れ出す肉の旨味が口の中で、
波のように押し寄せてくるようでした。
他にも、サツマイモのブルーチーズ田楽や、
鶏もも肉の歌舞伎揚げといった江戸っぽいメニューが多数。
どれも大変美味しく、心が晴れやか、
いやそれ以上に、心が凱風快晴になりました。
ごちそうさまでした
ちなみに。
お店を出た後、大塚の駅前をぷらぷら歩いていると、
酒肴 北斎よりも、北斎感が強い外観のお店を見つけました。
角海老?海老料理の店??
と思ったら、飲食店ではなく、春画系のお店(?)でした。
フラッと立ち寄らなくて良かった。
<お店情報>
酒肴 北斎
住所:東京都豊島区北大塚2-28-2
定休日:無休(年末年始)
営業時間:[平日]16:00~23:00 [土日祝14:00~23:00
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