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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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展覧会 岡本太郎

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10月2日まで、大阪中之島美術館で、

絶賛開催されていた“展覧会 岡本太郎”が、

10月18日より東京都美術館で開催されています。

 

 

 

すでに大阪で展覧会を観ていたので、

“東京でもまぁ一応観ておこうかな”くらいのテンションで訪れたのですが。

まったく別物の展覧会に感じるほどに、

東京会場展での展覧会が素晴らしかったです!

星星星

 

大阪で開催されていた際に、

「岡本太郎の展覧会は東京展で観るよりもやはり、

《太陽の塔》のお膝元である大阪展で観るべきですよ!」的なこと言を、

メディアや連載を通じて、ことあるごとに発信していましたが。

今改めて思うと、「何だ、それは!」な発言。

前言撤回とは言わないまでも、前言修正です。

 

 

さてさて、この展覧会がどんな内容なのか、

そこは、大阪展での記事をお読み頂くとしまして。

 

 

 

『史上最大のTARO展』を謳うだけに、

東京会場でももちろん岡本太郎の代表作の数々が、

惜しげもなく、すべて一堂に会しています。

 

 

 

さらに、大阪展でも話題となった、

グッゲンハイム美術館からの里帰り作品、

初期の代表作の一つ《露店》ももちろん出展されています。

 

 

 

出展作品は一緒であるはずなのに。

大阪展と東京展に感じた大きな差。

それはまず何よりも会場作りの巧さにありました。

 

 

 

大阪展は、岡本太郎の作品を体系的に並べる、

いわゆる、オーソドックスな見せ方だったのに対し、

東京展は展示室をダイナミックに使い、インスタレーションのように見せていました。

特にインパクトが強かったのが、最初の展示フロア。

 

 

 

ワンフロアをまるまる使って、

代表作の数々をダイナミックに配置。

 

 

 

展覧会というよりも、

アミューズメントパークのよう。

東京TAROランドといった印象でした。

 

あと、これはマニアックな視点ですが。

東京都美術館の展示室内には、

構造上、取り払うことができない柱があります。

それを、今回の展覧会では、隠すことなく、

あえて展示スペースとして活用していました。

 

 

 

この展示の仕方には、思わず唸ってしまいました。

太郎作品全キャストが適材適所で、いい仕事をしています。

 

が、しかし!

展示のレイアウトにこだわりすぎたがゆえでしょうか。

最後の展示フロアでは、謎のデッドスペース(?)が爆誕しており、

そこに押し込められる形(??)で、ちょこんと《午後の日》がいました(笑)

 

 

 

ちなみに。

大阪展では目玉展示の一つであった、

パリのアトリエの集積所で見つかったという初期作3点は・・・・・

 

 

 

わりと、あっさり展示されていました。

岡本太郎の幻の作品で、今回が日本初公開ということで、

大阪展では、特別なしつらえで仰々しくて展示されていたというのに。

1軍の扱いから、2軍の扱いに降格したような。

心なしか、大阪で観たよりも、

しなしなと萎れているよう気がしました(笑)

 

 

最後に。

今回妙に気になってしまった作品をご紹介いたしましょう。

 

 

 

初めて目にするタイプの謎のクリーチャー。

その正体を知るべく、キャプションに目をやると、こうありました。

 

 

 

なんの?!

 

最近解散したお笑いコンビ、

ピスタチオの漫才のフレーズがナチュラルに口から飛び出ました。

こいつは目を見開いていますが、

自分はその時、白目になっていたと思います。

 

 

 


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