先日は、南青山の住宅街の一角に2020年にオープンした、
世界有数のピカソのセラミックコレクションを公開するヨックモックミュージアムへ。
約1年ぶりに訪れたら、こんな新サービスが始まっていました。
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その名も、ボーダー割。
ボーダーのシャツや上着を着ていれば、
なんと、入館料が200円割引になるそうです。
ただし、受付で当日チケットを購入される方限定。
オンラインチケットでは適用されないようです。あしからず。
また、ボーダー割以上に嬉しかったのが、こちら↓
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なんと、一部を除き、館内が写真撮影可能に!
営利目的でない個人利用に限り、
撮影した画像も使用できるそうです。
全館、写真撮影可能になったからでしょうか、
ピカソ愛用のものとほぼ同じチェアが用意されたフォトスポットが、
いつの間にやら、何段階もバージョンアップしていました。
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さてさて、そんなヨックモックミュージアムにて、
開館記念第3弾として、現在開催されているのが、
“ピカソのセラミック―モダンに触れる”という展覧会です。
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20世紀最大の画家と称されるピカソ。
そのイメージが強いだけに、絵画ではないセラミック作品は、
ピカソにとって、ただの趣味、手遊びで作られたものと思われがちです。
が、しかし、ピカソはセラミック作品を制作する中で、
実は「クラシック」と融合する「モダン」を目指していたそう。
むしろ絵画に負けず劣らず、セラミック作品にも実験的に挑んでいました。
というのが、今展の趣旨です。
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例えば、静物が描かれたこちらのセラミック作品。
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色合いといい、雰囲気といい、
キュビスムの静物画を彷彿とさせるものがあります。
この作品が制作されたのは、1953年。
ピカソがキュビスムに取り組んでいたのは、1910年代のこと。
1920年代前後には、いわゆる新古典主義の時代へと移行しています。
絵画においては、すっかりキュビスムから卒業(?)していたピカソですが。
実は興味をまったく失っていたわけではなく、
セラミックに出逢った時に、キュビスムを試していたのですね。
他にも、マネの《草上の昼食》をモチーフにした作品を制作していたり、
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壺柄の壺というシュルレアリスムな発想の作品を制作していたり、
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壺をメタモルフォーゼさせて鳥にしてみたり。
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実験的なセラミック作品を多数生み出しています。
うんうん頭をひねって作っているというよりは、
新しいおもちゃを与えられた子どもが自由に遊んでいるかのよう。
ピカソが楽しんで作っているのが、ひしひしと伝わってきました。
ちなみに。
展覧会では、こんな作品も紹介されていました。
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トランポリンをする人々や、
飛び込みをする人々がモチーフとなっています。
まるで、ピクトグラムのよう。
ピカソというよりも、マティスっぽい印象を受けます。
何を隠そう、ピカソはマティスに一目を置いていたようで、
マティスの動向をとりわけ気にしていたそう、時に強く影響を受けたそう。
マティスといえば、切り絵の作品が知られていますが、
ピカソも鉄板を切り抜いて、サッカー選手を象った作品を発表しています。
こちらは、そのセラミックver.です↓
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マティスの切り絵と似ていますが、
異なるのは、ただ切り取るのでなく、折り目を付けている点。
平面性でなく、3次元にこだわったピカソならではです。
なお、この《サッカー選手》の作品は、
1日に何度か数分だけ、ライティングが変わる仕掛けに。
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いつ変わるか、会場では特に案内されていないので、
もし、そのタイミングに立ち会えたら、とてもラッキーですね。
最後に、出展されていたセラミック作品の中で、
個人的に印象に残ったものをいくつかご紹介いたしましょう。
まずは、《仮面を付けた顔》です。
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怪傑ゾロのようでもあり、
元日本代表の宮本選手のようでもあり。
どや顔のような表情が、なんとも愛らしい作品でした。
愛らしいといえば、こちらの作品も。
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まるで、100%ORANGEの描くイラストレーションのよう。
ピカソがこんな絵を描いていたとは。
ピカソの画風の広さを思い知らされました。
最後に紹介したいのは、《3匹の鰯》という作品です。
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皿の上にすでに鰯が3匹。
食卓に乗せるだけで、すぐに1品プラスされますね。
ちなみに、ピカソは鰯が好物だったそう。
あんなにお金持ちだったのに、
意外と食の好みは庶民的だったのですね。
好感度が少しアップしました。
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