クリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンの両会場で、
1990年より、毎年年末年始に開催されてきたチャリティー企画展。
それが、CREATION Project。
国内外で活躍するクリエイターの面々が、
ある時は前掛けを、ある時は風呂敷を、またある時はビニール傘を、
ボランティアで制作し、その収益金がチャリティーとして寄付されてきました。
しかし、残念ながら、来年8月をもって、
クリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンは活動終了に。
それに伴い、CREATION Projectも今回が最終回となるそうです。
さて、気になる最終回のテーマは、“Lucky Cat”。
つまり、招き猫です。
グラフィックデザイナーやイラストレーターなどのクリエイターたちが、
招き猫の三大産地の一つ、愛知県瀬戸市の職人と組んでオリジナルの招き猫を制作。
それらが、クリエイションギャラリーG8と、
ガーディアン・ガーデンの2会場に勢ぞろいしています。
招き猫がズラリと立ち並ぶさまは、圧巻も圧巻。
圧巻すぎて、ちょっとたじろいでしまうレベル。
何も知らずに、この空間に入ったなら、
そのまま回れ右して、戻っていたことでしょう。
薬も過ぎれば毒となるように、
招き猫も過ぎれば追い払い猫となるようです。
と、それはさておき。
今回参加されているクリエイターは、全部で188人。
つまりは、188体のオリジナルの招き猫が発表されています。
その中には、浅葉克己さんによる周囲に薔薇の棘をあしらった招き猫や、
今年めでたく米寿を迎えたレジェンドイラストレーター宇野亞喜良さんの招き猫、
フィリップ・ワイズベッカーやポール・コックスといった、
日本とはなじみの深い国際的なアーティスト招き猫もありました。
ちなみに、これらの招き猫はすべて、
シークレットオークション形式で販売されています。
気になる招き猫があれば、入札に参加してみてはいかがでしょうか。
さて、ここからは、印象に残った招き猫をいくつかご紹介。
まずは、カリフォルニア生まれのイラストレーターで、
パラッパラッパーやウンジャマラミー、サンダーバニーといった、
数々のキャラを生み出したロドニー・グリーンブラットによる招き猫です。
彼の手にかかると、招き猫もこの通り↓
ソニプラで売ってそうなキャラに大変身していました。
これが1点モノなんて。
入札しようか本気で悩んでいます。
サンタさんにお願いしようかしら。
続いては、「イルカのイルカくん」を生み出した、
クリエイティブチームAC部が制作した招き猫です。
イルカのイルカくん同様に、
口がサイドにも付いています。
目が無いのもあいまって、
絶妙なキモさを醸し出していました。
キモいといったら、中嶋貴久さんによる招き猫も。
説明にはただ一言、「猫肉。」とありました(笑)。
おそらく、肉屋や焼き肉屋でよく見かける、
牛や豚の部位のイラストの猫版ということなのでしょう。
『tongue』がなかなかのキモさです。
それぞれに個性豊かな招き猫ばかりでしたが、
さすがに188人も参加していると、少々ネタが被るようで・・・。
フィルムだったり、ビニール袋だったり、
他にも、プチプチや荷造り用のロープだったり、
招き猫たちは、様々な素材で梱包されていました。
その中でも究極（？）に梱包されていたのが、
美術家・映像ディレクターのの西野正将さんによる招き猫です。
箱の一部に穴は開いていますが、
招き猫の全体像を観ることはできません。
果たして、箱の中に入っているのは、本当に招き猫なのでしょうか？
シュレーディンガーの猫状態です。
最後に。
アートディレクターの副田高行さんによる招き猫をご紹介いたしましょう。
著作権、大丈夫なのでしょうか？？
俺のものは俺のもの、
藤子・F・不二雄プロのものも俺のもの。
・・・・・ではないですよ。
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