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Who the Bær

先日は、プラダ青山展に行ってきました。

 

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・・・・・・と言っても、お買い物をしに行ったわけではなく。

目的は、こちらの5階で開催されている展覧会、

“サイモン・フジワラ「Who the Bær」”を観るためです。

 

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こちらは、1982年ロンドン生まれ、ベルリン在住、
日本人の父とイギリス人の母を持つ人気現代アーティスト、

サイモン・フジワラさんの日本での待望の最新個展となっています。

 

この展覧会の主人公は、こいつ↓

 

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「プラダを着た悪魔」ならぬ、

「プラダビルを着たクマ」Who the Bær。

普段はブルージーンズを履いているキャラクターです。

 

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プーさんに似ていますが、プーさんではありません。

パディントンでも、リラックマでも、テッドでも、ダッフィーでもありません。

サイモンさんがコロナ禍の最初のロックダウン中に生み出したオリジナルキャラです。

 

「Who」と名前にありますが、

Who the Bærは誰でもありません。

なぜなら、彼には特定のアイデンティティが無いのです。

ジェンダーも無ければ、人種もセクシュアリティもありません。

Who the Bærが彼自身についてわかっていることは、ただ一つ。

それは、作りかけの存在であるということ。

自分は一体何者なのか?

それを知るために、「Whoニバース(=Whoの世界)」を巡るWho the Bær。

Who the Bærは「Whoニバース」で新しく出会うイメージごとに、

新たなアイデンティティや役割、キャラクターに変化していきます。

果たして、Who the Bærは最終的にどんなイメージに辿り着くのでしょうか?

その追体験をする展覧会となっています。

 

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そう聞くと、なんか小難しそうな展覧会のような気がします。

いや、実際、気がするどころか、ハンドアウトのテキストを読むと小難しいです。

サイモン・フジワラさんは、Who the Bærを制作した契機をこう述べています。

 

「ハイパー資本主義的な娯楽文化の

 どんどん意味をなさなくなっている世界に対する子供らしいダダイズムのリアクション」

 

 

・・・・・・・・・・・・・ムズっ。

翻訳アプリがバグってるのかと思いました。

一体どこのWhoがそれを聞いて、

「あ~、なるほどね」となるのでしょうか。

 

 

ただ、それはともかくとして。

いろんなイメージに変身するWho the Bærはなんか可愛かったです。

 

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特に美術の世界で変身したWho the Bær。

ほぼ原形は留めてないですが、

モネの《睡蓮》になったWho the Bærはお気に入りです。

 

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それから、マティスの《ダンス》と、

グッゲンハイム美術館と化したWho the Bærも。

 

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あ、よく見たら、グッゲンハイムではなく、

館名は『WHOGEENHEIM』となっていましたね。

 

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ちなみに。

ここからは少しネタバレとなってしまいますが、

旅の最後で、Who the Bærはロボット化していました。

 

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何より気になるのは、コードから伸びた謎のペダル。

 

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『PRESS ME!』とは書いてあるものの、

その上のビックリマークが気になってしまい、

ペダルを踏むのに、二の足を踏んでしまいました。

さすがに爆発はしないだろうと、思い切って踏んでみると、

その瞬間、Who the Bærは動き出し、何かを歌い始めました。

そして、身体の一部にある変化が・・・・・と、ここから先は踏んでのお楽しみ!

 

 

プラダビルに入るのは、若干躊躇するかもしれませんが、

それさえ乗り切れば(?)、あとは無料で楽しむことができます。

しかも、ポストカードのお土産付き。

 

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逆にこういう機会でも無かったら、

プラダビルの中に入ることは一生無かったかも。

そういう意味で、サイモンさんとWho the Bær、

この企画を実現したプラダのWho(誰か)に感謝です。

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星





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