こんばんは。
ATN(=アートテラーニュース)の時間です。
1月26日より東京都美術館で開幕予定の、
今年2023年話題の美術展の一つ、“エゴン・シーレ展”。
実に30年ぶりとなるその大規模な個展の開催に先駆けて、
先日1月10日に、エゴン・シーレ展の完全ガイドブックが発売されました。
「キーワードで読み解くエゴン・シーレの28年」や、
エゴン・シーレ展の担当学芸員さんへのインタビュー、
さらに、トリンドル玲奈さんやももクロの佐々木彩夏さんへのインタビューも掲載。
エゴン・シーレ展を訪れる予定の人はもちろん、
今のところ訪れる予定が無い人でも楽しめる充実のガイドブックです。
さて、そのガイドブックの中に、
「はじめてのエゴン・シーレ30」というコーナーが掲載されています。
こちらは、今回の展覧会に来日しないシーレの作品の中から、
特に見逃せない30点をチョイスし、それらを一挙紹介しようというもの。
このコーナーを担当したアートテラーのとに~氏より、コメントが届いております。
「エゴン・シーレ展の公式ガイドブックの紙面で、
とに~さんに是非ともギャラリートークをして欲しい。
昨年秋に、そんなオファーを頂きました。
紙面でギャラリートークってどういうこと??
正直なところ、意味がよくわかりませんでしたが(笑)、
せっかくの貴重な機会なので、お引き受けさせて頂きました。
そして、無事に出版された今もなお、
引き続き、意味がよくわかっていません(笑)。
紙面でギャラリートークってどういうことなのでしょう??
普段であれば、テキストは自分で書いているのですが。
今回はギャラリートークということなので、
基本的には、僕が30点の作品それぞれについて、
アドリブでいろいろ喋ったことを、ライターさんがまとめてくれました。
トータルで2時間くらい喋っていたので、
途中から何を喋っているか記憶にありません。
それゆえ、後日まとめて頂いたテキストを読んで、
自分自身、「あ、こんな話をしていたんだ!」と新鮮な驚きがありました。
そういう臨場感のようなものが少しでも感じてもらえれば、
紙面でのギャラリートークとは、成功と言えるのかもしれません。
ちなみに。
紙面でも少し喋っているのですが、
実は僕の中で、シーレは苦手な画家の一人でした。
ただ、今回のこのお仕事を通じて、
また、出来上がったガイドブック全体に目を通して、
シーレに対する苦手意識が薄れました。
それどころか、早くエゴン・シーレ展を観たくて仕方なくなっています。
人間、苦手って克服できるものなのですね。
今の僕なら、苦手パクチーも食べられそうな気がします。
いや、それはどうでもいいですね。
何はともあれ、そういうわけで、シーレのファンはもちろんのこと、
シーレに対して苦手意識を持ってる方にも手を取って頂きたい一冊です!」
全国の書店やネットでも購入可能となっています。
なお、エゴン・シーレ展のチケットは、
明日1月12日の10時より販売が開始されます。
合わせてチェックしたいところですね。