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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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続・無料で観れる 美術百選《小平グリーンロード(東京都小平市)》

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小平市にある 21kmの環状遊歩道。

それが、小平グリーンロードです。

 

 

 

そのうちの小平駅から花小金井駅間の約2.6kmの緑道に、

小平市にゆかりある彫刻家・齋藤素巖の作品が17点設置されています。

 

 

 

齋藤素巖は、戦中・戦後期にかけて活躍した彫刻家で、

その同世代には、高村光太郎や北村西望、朝倉文夫らがいます。

同世代の彼らと比べると、その知名度は、

すっかり水をあけられているかもしれませんが。

当時としては珍しかった在野の彫刻団体、

「構造社」を創設・運営した立役者として、近年注目が集まっています。

 

人物像を得意とする一方で、

 

 

 

動物をモチーフとした作品も少なくありません。

 

 

 

さらに、花小金井駅のロータリーに設置されているこちらの彫刻は・・・・・

 

 

 

《カッパ》とのこと。

本物のカッパを観たことがないので、

「カッパじゃないじゃん!」とはツッコミしづらいですが、

少なくとも、僕が思い浮かべるカッパの姿ではありません。

なんだチミは?

 

そんな《カッパ》もジワジワくるものがありましたが、

個人的にもっとジワジワきたのが、こちらの《ピエロ》という作品。

 

 

 

ポージングが完全に世界のナベアツ。

3の倍数と3が付く数字のときだけアホになる人です。

 

と、そんな作品そのものに輪をかけて、

ジワジワくるものがあるのが、作品のタイトル。

 

例えば、こちらの作品のタイトルは、《競技への招待》

 

 

 

この2人が行っているのが一体どんな競技で、

何が何に何をどのようにして招待しているのか。

ビックリするくらい、何一つ伝わってこない作品でした。

 

 

続いては、こちらの作品。

 

 

 

その姿からするに、たぶんお坊さん、

それも、わりと偉いお坊さんだと思うのですが、

タイトルは、《エゴイスト》とのことでした。

急に毒舌!

お坊さんに何かイジワルでもされたことがあるのでしょうか。

 

最後に紹介したのは、こちらの作品です。

 

 

 

続・無料で観れる美術百選034 

齋藤素巖《七十近し》

 

 

齋藤素巖自身をモチーフにした彫刻で、

第12回の日展に出展されたものとのことですが、

なんでまたこんなタイトルにしたのだろうか。

率直に言って、「お前の年齢なんて、知らんがな」です。

 

 

<無料で観れる美術 データ>
小平グリーンロード
住所:東京都小平市花小金井6-37

アクセス:○西武新宿・拝島線 「小平」駅と西武新宿線「花小金井」駅の間

 

 

 

 

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