日本で20年ぶりとなるマティスの大回顧展が、
現在、上野の東京都美術館で開催されています。
展覧会そのものも話題となっていますが、
「Life with MATISSE」をコンセプトにした特設ショップも大きな話題に。
手掛けているのは、ハマスホイ展やヒグチユウコ展など、
数々の人気展覧会のグッズを生み出してきた株式会社Eastです。
ちなみに、少し前にSNSで話題となった静嘉堂文庫の、
《曜変天目》のほぼ等身大ぬいぐるみを手掛けたのも、Eastです。
Eastが企画・運営するショップにハズレなし。
これまで数多くのEastの手掛けたショップを見てきましたが、
まず間違いなく、今回のマティス展のショップが暫定1位でしょう。
それくらいに気合とこだわりが、つまりにつまっていました。
どのグッズも素敵でしたが、個人的に一番気になったのが、こちら↓
マティスといえば、南仏。
南仏といえば、レモン。
ということで、マティスのポストカードが1枚同封されたレモンケーキです。
その発想もさることながら、驚くべきはレモンケーキの種類。
このグッズのために、全国からレモンケーキを多数取り寄せ、試食を繰り返したとのこと。
ここに並んだ6種類のレモンケーキは、
Eastの皆様が選んだオールスターズなのだそうです。
これらの中には、県のアンテナショップでも取り扱われていないものもあるのだとか。
なぜ、そこまでするのか?!
グッズ作りのこだわりが、もはや変態レベルです(←いい意味で)。
レモンケーキ以外には、どんなものがあるのか、
と、ショップ内を物色していたところ、さらなる変態的なグッズに遭遇してしまいました。
それが、こちら↓
パッと見は、紅茶でも入っているのかと思ったのですが、
紙管の上に書かれた商品名を思わず二度見してしまいました。
ブロンズみたいな黒蜜のかりんとう(860円)。
かりんとうって、あのかりんとうだよな・・・?
ブロンズとかりんとうってどういうこと??
商品を手にしたまま、軽く固まっていたところ、
East代表取締役の開さんに、「さすがとに~さんはわかってくれるね」と声を掛けられました。
「とに~さんなら、きっとこのユーモアをわかってくれると思ってたよ」。
そう、満面の笑みで言われたら、このグッズを買わないわけにはいきません(笑)。
丁度良いタイミングで開さんにお会いできたので、
何でまたこのようなグッズを作ったのか聞いてみました。
すると、こんな答えが返ってきました。
グッズを作るにあたり、フランスの所蔵館から事前に画像が送られてきたそうなのですが、
その中に、マティスのブロンズ作品をわざわざ全方向から撮った写真群があったのだそうです。
それを何とかグッズにしてみたい。
そこから、ブロンズに似ているものを考えに考えた結果、かりんとうにたどり着いたのだとか。
言わんとすることはわかりましたが、
かりんとうとブロンズって、そんなに似てましたっけ?
かりんとうを食べてるときに一度もブロンズ像を連想したことがありません。
半信半疑で紙管からかりんとうを取り出してみました。
これは!!!
個包装されている段階で、すでにブロンズっぽいです。
中身を取り出してみましょう。
あ、これはもうブロンズですね!!!
見比べてみたら、どっちがどっちかわからないほどです。
なお、このかりんとうは、グッズのために、
ブロンズに寄せて作られたわけではなく、通常からこの感じなのだそう。
よくぞ、そんなブロンズっぽいかりんとうを見つけてきたものです。
せっかくなので、ブロンズみたいなかりんとうを食べてみました。
・・・・・硬っ!!!
食感もブロンズみたいでした。
歯に自信がない方は、ご注意のほどを。
ちなみに。
紙管の中には、ブロンズ作品のシールが1枚入っています。
全9種類。
いろんな角度から撮影されたうちの、
どれか1枚がランダムで入っているそうです、
特に集めてみようとは思いませんが。