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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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第百九十二話 国宝ハンター、念じる!

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前回までのあらすじ~
日本全国にある国宝をすべて観る。

そんなワールドクラスのチャレンジに挑む僕から一個だけ。

憧れるのをやめましょう。

京都に平等院鳳凰堂があったり、

奈良に行けば東大寺の大仏がいるし、兵庫には姫路城があったり、

日本で生活していたら誰しも聞いたことがあるような国宝たちがあると思う。

憧れてしまっては眺めているだけなので、

僕らはハンティングするために、国宝ハンターとして来たので。

今日一日だけは国宝への憧れを捨てて、ハントすることだけ考えていきましょう。

さあ、行こう!

 

 

というわけで、鹿児島県の霧島神宮にやってきました。

南九州最大の神宮にして、南九州最大のパワースポット。

 

 

 

日本で初めて新婚旅行をしたとされる、

あの坂本龍馬&おりょう夫妻がハネムーンで訪れた地としても知られています。

 

 

 

そんな霧島神宮の本殿および幣殿、

拝殿が、令和4年に国宝に新指定されました。

よほど、国宝に指定されたのが嬉しかったのでしょう。

 

 

 

境内のいたるところで、国宝アピールがなされていました。


 

 

「国宝につき禁煙」って・・・。

国宝じゃない時は、タバコを吸ってもOKだったのでしょうか。

 

ちなみに。

さまざまなタイプのお守りに混じって

国宝指定を記念した特別版が販売されていました。

 

 

 

国宝ハンターとしては、買わないわけにはいきません。

国宝指定さまさまです。

 

 

さてさて、その新指定された国宝が、こちら↓

 

 

 

と言っても、手前に見えている勅使殿は国宝ではなく、重要文化財です。

 

 

 

なお、これは余談ですが、勅使殿を含め、

建築に施された装飾が全体的に派手なことから、

霧島神宮は、“西の日光”とも呼ばれているのだとか。

“西の日光”というより、“南の日光”のほうが、しっくりくる気はしますが。

 

と、それはさておき。

肝心の国宝の《霧島神宮 本殿・幣殿・拝殿》(ジャンル:建造物)は、

勅使殿の後ろ、登廊下のそのまた後ろに、連なる形で建立されています。

先ほどの写真でいえば、丸で囲んだ部分が国宝です。

 

 

 

一般的には、本殿と拝殿は別個の社殿として造られます。

ところが、霧島神宮は、本殿と拝殿を幣殿という建築で繋ぎ、一体化させています。

しかも、霧島山の溶岩流でできた傾斜を巧みに利用して、

勅使殿、登廊下、本殿、幣殿、拝殿一直線に配しているのです。

 

それを是非とも確認したかったのですが、

一般の参拝者が拝観できるのは勅使殿だけ。

つまり、普通の日に訪れても、その全貌を目にすることは出来ないのです。

なんとか見れそうな場所は探してみましたが・・・・・

 

 

 

本殿が観られるのが、やっと。

あんなに国宝推しなのに!

もう少し観させてくれてもいいじゃないか!

(注:年に何度か特別公開をしているようです)

 

 

 

肉眼では確認できなかったので、

Googleアースで確認したところ、確かに一直線に並んでいました。

 

 

ちなみに。

2月に霧島神宮では、謎すぎる事件が発生していたようです。

 

 

 

トイレのリモコンスイッチ盗難事件。

何でまたそんなものを盗んだのか。

一応、僕のほうでも、「早く捕まりますように」とお祈りしておきました。

 

 

霧島神宮の国宝と併せて、

先日までトーハクで開催されていた東福寺展にて・・・

 

 

 

《宋版太平御覧》(ジャンル:書跡・典籍)と、

《宋刊義楚六帖》(ジャンル:書跡・典籍)をハンティングしているので。

 

 

今現在の国宝ハンティング数 1049/1137




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