日本橋にある商業施設、コレド室町1、
コレド室町2、そして、コレド室町3に続き、
2019年にオープンしたのが、コレド室町テラス(←コレド室町4じゃないんかい!)。
その1階にある吹き抜けのエントランススペースに、
日本を代表するガラス作家による無料で観れる美術作品があります。
続・無料で観れる美術百選039 三嶋りつ惠《光の帯》
作者は、三嶋りつ惠さん。
ヴェネチアン・ガラスに魅了されたのを機に、ヴェネツィアに移住し、
ムラーノ島のガラス職人と協働して作品を手がけるアーティストです。
現在は、出身地の京都にも拠点を構え、
2つの都市を行ったり来たりしながら、活動を続けています。
一般的なヴェネツィアン・ガラスと違って、
普段の三嶋さんのガラス作品は、無色透明なのですが。
コレド室町テラスのために制作された《光の帯》は、
彼女の作品としては珍しく、ブルーや黒、サーモンピンクなどの色が使われています。
これらは、アンティークの色ガラスなのだとか。
「三嶋りつ惠×ムラーノ島のガラス職人×名も無き色ガラス職人」。
この3者のコラボが楽しめるのは、《光の帯》だけです。
と思っていたら、実はこの作品にはさらなるコラボがあるのだそう。
プロントのロゴマークを彷彿とさせる模様がありますね。
こちらは、いわゆる江戸切子の紋様です。
「三嶋りつ惠×ムラーノ島のガラス職人×名も無き色ガラス職人×江戸切子職人」。
この4者のコラボが楽しめるのは、間違いなく《光の帯》だけです。
とはいえ、どのガラスも綺麗でしたが、やはり一番目立っていたのは、
三嶋りつ惠さんとムラーノ島のガラス職人が制作した吹きガラスでした。
少しでも前に出てやろう。
若手芸人並みのアグレッシブさを感じました。
あと、若干、ワームホールっぽい印象も受けました。
しばらくすると、さらに穴が大きくなり、
ここから侍の格好をした人がポンと出てきそうな。
で、その侍が、唖然とする僕に気が付き、こう言うのでしょう。
「そこの怪しい格好をしているお主、異国のものか?」と。
で、なんだかあって、僕がアテンドすることになり、その侍と日本橋界隈を巡ることに。
日本橋三越を訪れた時には、「これは誠に越後屋なのか?!」と驚かれたりして。
・・・・・・・と、どうでもいいモーソウはこれくらいにしておきましょう。
ちなみに。
《光の帯》のすぐ近くにある《宇宙の雫》も、三嶋さんによる作品です。
こちらは、ガラスの表面が銀で加工され、鏡面のようになっています。
『ターミネーター2』の登場するT-1000を彷彿とさせるものがありました。
江戸時代から侍がやってきたり(←?)。
近未来からターミネーターがやってきたり(←??)。
コレド室町テラスは大賑わいです。
<無料で観れる美術 データ>
コレド室町テラス
住所:東京都中央区日本橋室町3-2-1
アクセス:○東京メトロ「三越前駅」直結
○JR横須賀線・総武快速線「新日本橋駅」直結