先日10月6日。
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーがグランドオープンしました。
実は、この『続・無料で観れる 美術百選』シリーズの、
記念すべき第1回目に取り上げたのが、虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーでした。
そこにパブリックアートがあったのですから、
虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーにもパブリックアートはあるはず。
そう思って、早速訪れたところ、予想は見事的中。
実に4点のパブリックアートが設置されていました。
まず、タワーの外に設置されていたのは、
インド出身の現代アーティスト、N・S・ハルシャの《マター》という作品です。
こちらは、おそらく2017年に森美術館で開催された、
彼の大規模な個展の際に、六本木ヒルズの足元に設置されていたもの。
あの時は、こんな感じで六本木ヒルズを指さしていましたっけ↓
これからは、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの上層部を指さし続けていくのですね。
さて、パブリックアートはエントランスにも作品が設置されているようです。
ただ、日中に訪れたからか、何もわからず。
赤い丸で囲んだ部分が、アメリカ人アーティスト、
レオ・ビラリールによる《Firamament(Mori)》という作品なのだとか。
LEDライトを使用した作品とのことなので、
そもそも夜にならないと点灯しないのかもしれません。
また、オフィススペースのロビーに設置されていたのは、
ホログラム顔料を用いた作品で知られる大庭大介さんの《M》という作品。
未来っぽい感じもあり、どこか懐かしい感じもあり。
レトロフューチャーな味わいの作品でした。
さて、今回の僕のお目当ての作品は、
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの7階にありました。
おせちに入っている寒天を彷彿させる(?)、
ピンクの箱状のものが全部で4つ置かれています。
しかも、近づいてよく見てみると、
それぞれの箱の中に、一回り小さな箱が入っていました。
パッと見は、オシャレな喫煙所ですが、
これらはもちろん、パブリックアートです。
続・無料で観れる美術百選042
ラリー・ベル《Pinky》
作者は、アメリカのミニマリズムの彫刻家ラリー・ベル。
色のついたガラスで箱型の作品で知られるアーティストです。
この作品もその例に漏れず、色のついたガラスが用いられています。
そして、箱型です。
とはいえ、ただ、それだけのシンプルな作品にあらず!
見る角度によって、色が変わります。
もっと光が射している日に訪れたら、
もっとピンクが鮮やかに見えることでしょう。
ちなみに。
4つとも上部は空いています。
そんな悪いことをする人はいないでしょうが、
ゴミとか投げ入れられたら、どうやって取り出すのでしょう??
というか、埃が溜まったら、どうやって掃除するんだろう??
シンプルながら、メンテナンスは煩雑。
そんな作品です。
<無料で観れる美術 データ>
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
住所:東京都港区虎ノ門2-6-2
アクセス:○東京メトロ「虎ノ門ヒルズ駅」直結