【ルール】
名画をモチーフにしたTシャツを100枚集めたらゴール
・ただし、1アーティストにつき、1枚とする
・ミュージアムショップや展覧会のグッズとしてのTシャツは除外する
・ユニクロ(UT)も除外する
・グラニフも除外する
すっかり秋めいてきました。
日中はまだイケますが、陽が落ちると、
Tシャツでは心もとない気候となってきましたね。
さて、今、自分は父の三周忌で、長崎の五島列島にきています。
父の故郷を舞台に、アートなTシャツを着てみました。
なお、撮影してくれたのは、弟です。
84枚目 ロバート・インディアナ(1928~2018)
一瞬目にしただけでは、西新宿にもある、
ロバート・インディアナの《LOVE》に思えますが。
よく見ると、「LOVE」ではなく、「LFYT」。
USのストリートブランドを多く取り扱うセレクトショップ、
Lafayetteのオリジナルブランド「LFYT」のTシャツです。
そこに“LOVE”は無いんか。
85枚目 ジョルジョーネ(1477~1510)
アメリカのファッションブランド、HUFのTシャツ。
デザインに使われているのは、
ルネサンス期の巨匠ジョルジョーネの《眠れるヴィーナス》。
この絵にインスパイアされ、アップデートしたものが、
ティツィアーノの傑作《ウルビーノのヴィーナス》であり、
さらに、その数百年後に影響を受けて描かれたのが、マネの《オリンピア》です。
ちなみに、この写真を撮影している際、
「絵に合わせて、兄ちゃんもそこで寝てみたら?」と、
弟に提案されましたが、即却下しました。
86枚目 ヤコポ・ダ・ポントルモ(1494~1557)
“伝説の美術館“をテーマにした“MUSEUM of LEGENDS“のTシャツ。
背面にデザインされているのは、ヤコポ・ダ・ポントルモの《エマオの晩餐》。
その下には、「見えているもの全てが、
いつも真実であるとは限らない」という意味深な一文が。
Mr.都市伝説的な?
改めて、絵をよく観てみると、
上部にフリーメーソン的なものが見て取れます。
そういう遊び心のあるデザインかと思いきや、
本家の《エマオの晩餐》にも、ちゃんとフリーメーソン的なものが描かれていました。
信じるか信じないかはあなた次第です。
87枚目 パブロ・ピカソ(1881~1973)
2014年に創設されて以来、
SNSを中心に爆発的な人気を呼んでいる東京発のブランド「#FR2」。
中でも人気が高いのが、「Smoking kills」シリーズです。
よく見れば、《泣く女》がタバコを吸っています。
新幹線の喫煙ルームを廃止するというニュースを知って、泣いているのかも。
88枚目 マルテン・エスキル・ウィンジ(1825~1896)
こちらも#FR2の「Smoking kills」シリーズのうちの1枚。
パロディのモチーフとなっている作品は、
スウェーデンの画家マルテン・エスキル・ウィンジによる《シギュンとロキ》です。
こちらが、その実際の絵画。
悪さをして捕まっているのが、ロキ。
その上には、毒蛇がセッティングされ、
毒液が絶えず彼の元に滴り落ちるという罰を受けています。
毒液の苦痛から守るため、献身的に皿で受け続けるのが、その妻シギュンです。
まさに、良妻の鏡。
それにちなんで、「Smoking kills」のほうでは、ロキから煙草を取り上げています。
89枚目 河鍋暁斎(1831~1889)
「揺るぎないデザイン」をコンセプトに据えた、
日本のファッションブランドSUBCIETYのTシャツ。
デザインに使用されているのは、河鍋暁斎の《地獄太夫と一休》です。
この絵が描かれたのは、明治時代。
それが今のストリートブランドのデザインに、
ほぼそっくりそのままに採用されているだなんて、
SUBCIETY以上に、河鍋暁斎のほうが「揺るぎないデザイン」です。
前面の胸元にプリントされたロゴも、河鍋暁斎仕様で良き。
ゴールまで、あと11枚。