2023年11月24日。
日本一高い330mのビルを含む複合施設、
麻布台ヒルズが、グランドオープンしました!
六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズを手掛けた森ビルが運営する施設だけに。
麻布台ヒルズにも、パブリックアートが設置されています。
例えば、こちらは中国人アーティスト、ジャン・ワンによる彫刻作品。
自然石をイメージして、ステンレスで制作した作品なのだそう。
そう言われてみれば、中国の山水図に描かれる太湖石のようです。
ちなみに、タイトルは《Artificial Rock. No.109》とのこと。
麻布台ヒルズなのに、109。
紛らわしいので、別の番号の作品を設置すればよいのに。
また例えば、こちらは曽根裕さんの作品。
樹木をモチーフに、凝灰岩で制作した作品なのだそう。
丸太みたいなタイプ以外に、いくつも作品が点在しています。
なお、これらの一部は、ベンチのように座ってもよいのだとか。
せっかくなので、座ってみましたが、
想像通りというかなんというか、座り心地は丸太のようでした(笑)。
ちなみに、タイトルは《石器時代最後の夜》とのこと。
たまの『さよなら人類』をどこか連想させるものがあります(←?)。
さらに、麻布台ヒルズには、あの奈良美智さんのパブリックアートも。
タイトルは、《東京の森の子》。
2016年に発表されて以来、青森や那須塩原、
ロサンゼルスなどに設置されている《森の子》シリーズの8体目なのだとか。
「森ビル」の「森」というわけではないのですね。
と、それはさておき。
意外にも、奈良さんの都内での野外常設作品はこれが初めてなのだとか。
麻布台ヒルズでも屈指のフォトスポットとなりそうです。
ツルツルではなく、モタモタ?
この独特なテクスチャーは、
なんとなく漫☆画太郎さんのタッチを彷彿とさせるものがありました。
さて、そんな数ある麻布台ヒルズの無料で観れる美術作品の中で、
今回取り上げたいのが、オフィス棟のエントランスの天井からぶら下がるこちら↓
続・無料で観れる美術百選046
オラファー・エリアソン
《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》
つい先日、世界でもっとも権威ある美術の賞の一つ、
高松宮殿下記念世界文化賞の彫刻部門を受賞したオラファー・エリアソン。
デンマーク生まれのアイスランド系の芸術家です。
環境問題などの社会的課題に積極的に取り組むことで知られています。
今回の作品も、SDGsに配慮して制作されたもの。
素材として使われているのは、
再生亜鉛というリサイクルされた金属なのだとか。
それらのパーツを組み合わせて、
宇宙のエネルギーや物質運動の軌跡を表しているのだそうです。
なお、1つ1つのパーツは、十一面体とのこと。
三角形の面もあれば、菱形や凧型の面もある非常に複雑な形をしています。
それらをすべて手作業で繋ぎ合わせていったのだとか。
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労働力は、全然SDGsじゃなかったです、
<無料で観れる美術 データ>
麻布台ヒルズ
住所:東京都港区麻布台1-6-19
アクセス:○東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」より徒歩4分
○東京メトロ日比谷線「神谷町駅」直結