静嘉堂文庫美術館が世田谷区岡本の地から、
丸の内に移転して、早いもので1年が経過しました。
そんな新たに生まれ変わった静嘉堂文庫美術館において、
この1年で最も話題となったことと言えば、やはりこちらのグッズでしょう。
国宝《曜変天目》のほぼ実寸大のぬいぐるみです。
お値段、5800円也。
販売初日に、目にした際には、
正直なところ、“誰が買うんだ・・・”と思ってしまいましたが。
蓋を開けてみれば、SNS上で大バズリ。
当初は欠品が続くほどで、転売ヤーも現れたとか現れていないとか。
ちなみに。
今も大人気のグッズであることは変わりなく、
基本的には1日10個限定で販売されているようです。
《曜変天目》ぬいぐるみで話題となった、
そんな静嘉堂文庫美術館が放った第二の矢がこちら↓
《曜変天目》のアロハシャツです。
これに関しては「普通に欲しい!」と思いましたが、
39600円というお値段を目にして、ひよってしまいました。
実際の《曜変天目》に比べたら、
だいぶお求めやすい価格なのでしょうが、
気軽に手を出せる価格ではありません。。。
さて、これまで紹介した2つの《曜変天目》グッズは、
今年より新館長となった安村敏信さんの発案で作られたもの。
そして、先日、安村新館長肝煎りの新たな《曜変天目》グッズが販売されました。
それが、こちらの静嘉堂至福の泡風呂(1100円)です。
ぬいぐるみ、アロハシャツと来て、まさかの入浴剤。
パッケージに《曜変天目》はデザインされていますが、
いまひとつ、《曜変天目》と結びついていない印象はあります。
しかも、中に入っている入浴剤のパッケージは、
《曜変天目》感どころか、わびさび感は一切ありません。
バリとかの高級リゾートにありそうなオシャレなパッケージです。
とはいえ、騙された気持ちで1パックを購入してみました。
そして、湯船にお湯を溜めて・・・・・・・
その中に、入浴剤を投入してみました。
すると、みるみる泡が発生。
1分ほど経った頃には、きめ細かな泡で水面が覆われました。
確かに。
その泡立ちの様子は、《曜変天目》を彷彿とさせるものがあります。
静嘉堂至福の泡風呂のネーミングに偽りなしです。
さて、このグッズはどうやって誕生したのでしょうか?
安村新館長が、その経緯を教えてくれました。
なんでも安村さんが出演したNHKの番組に、
IKKOさんがゲスト出演し、その際にお手紙付きのお土産を頂いたのだとか。
それがエミュールという日本の会社が制作している入浴剤でした。
その入浴剤を早速自宅で使ってみたところ、
泡立ちの量のスゴさに驚いたという安村新館長。
そして、泡からの連想から、《曜変天目》グッズ化することにしたのだそうです。
実は、自分も『日曜日の初耳学』に出演した際、
やはりゲストのIKKOさんから、お手紙付きでこの入浴剤を頂きました。
もちろんその際に使ってみましたが、
《曜変天目》の「よ」の字も浮かびませんでした。
とにかく《曜変天目》グッズのことを考えている安村さん。
そんな安村新館長だからこそ生み出せたグッズと言えましょう。