昨日の記事でも、広島にゆかりのある歴史上の人物の展覧会を取り上げましたが。
本日の記事でも、広島にゆかりのある歴史上の人物の展覧会を取り上げます。
その人物とは、2012年の主役である、こちらの方です↓
50年目の記念すべき年のNHK大河ドラマは、 『平清盛』 。
それにちなんで、現在、江戸東京博物館では、
“平清盛展” が開催中です。
2月5日まで。
平清盛が厳島神社に奉納したとされる・・・
国宝 《平家納経》 をはじめ、
国宝や重要文化財を含む約150点の平清盛にまつわる至宝が展示されています。
詳細は、明日の記事に譲りますが、
国宝が次々と登場する様は、圧巻も圧巻。
“新春から、江戸東京博物館が本気出してるなぁ” という感じです。
・・・ただし。
展示されている国宝は、どれも素晴らしかったのですが。
展覧会としては、2ツ星止まり。
というのも、特に展覧会の前半に、書籍の展示が多く、
歴史に興味が無いと、観賞するのが、なかなかに辛いのです。
一応、歴史の知識がなくても、楽しめるように、
「平家ニュース」 という形で、ちょっと面白い感じのパネルを随所に飾ってあるのですが。
フォーマットは面白いものの、内容は、もう少し噛み砕いてくれた方がいいなぁというレベル。
池上彰さんを見習って欲しいものです。
全体としては、歴史に興味がないと楽しめない展示品と、
歴史に興味が無くても美術的に楽しめそうな展示品が、半々の印象でした。
美術的に楽しめたのは、国宝 《平家納経》 は、もちろんのこと。
平清盛の嫡男・重盛が所蔵していたとされる 《青磁茶碗 銘馬蝗絆》 でしょうか。
青磁の肌の美しさが素晴らしいとともに、エピソードが面白い逸品。
重盛の時から時代はくだって、室町時代の将軍足利義政がこの茶碗を所持していた時のこと。
ひょんなことから、この青磁がひび割れてしまったため、
義政は、中国に、この壊れた青磁を送り、新しい青磁を送ってくれるように頼んだのだとか。
すると、帰ってきたのは、鉄の鎹で、ひび割れを止めただけの画像のような有り様。
「・・・・・・・・・・」 (←おそらく足利義政は固まった)
なぜ、こんな風に、テキトーな修理 (?) で送り返されたのかと言いますと、
“これを超える逸品は、もう現在の中国 (当時は、明) には無いですよ” ということだったそうです。
名品は、くれぐれも大切に保管しましょう。
この他に印象に残っているのは、馬の博物館所蔵の 《保元合戦図屏風》
「馬の博物館の所蔵」 とあったので、馬にしか目が行きませんでした (笑)
戦いの迫力よりも何よりも、
京都の平安京に、これだけの馬が集まったということにビックリ。
とりあえず、本日行ってみての一番の感想は、
“まだ 『平清盛』 の1話しか観てないからなぁ・・・”
ほとんど松ケンが出ていない1話を観ただけの状態では、
今回の展覧会に、何の思い入れも持てません (笑)
こういう貴重な展覧会を開催してくれるのは有難いのですが、
ドラマにどっぷりハマった辺り、中盤以降に開催してくれると、なお有難いです。
~おまけ~
お土産コーナーで見つけた “アイスクリームにかけるお酒・清盛”
水の代わりに酒で造る酒・貴醸酒だそうです。
美味しそうなので、つい購入してしまいました♪
・・・で、家で、ネットで検索したら、販売元のページにて見つけてしまいました。
http://hanahato.ocnk.net/product/58
元は、 “清盛” ってネーミングじゃないんだ・・・ (笑)
ちょっとダマされた気分です。
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平清盛展
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