~前回までのあらすじ~
“日本各地に散らばる国宝を全てその目に焼き付けられることは出来るのか?”
“承知しました。” との自問自答から始まった国宝探しの長い旅。
順調に国宝を観続け、100件を超えた。
しかし、それでもまだ目標の10分の1。
頑張れ、国宝ハンター!
前回も、トーハク。
1回飛ばして、その前もトーハク。その前の前も、トーハク。
ここ最近、トーハクで国宝ハンティングしてばかりです。
“次の展覧会も、国宝来ないかなぁ(・∀・)”
すっかり、トーハク頼みの僕。
しかし、大変なことに気が付きました。
現在開催の展覧会は、 “北京故宮博物院200選” 。
そして、次回は、 “ボストン美術館 日本美術の至宝” 。
で、その次は、誰だかよく知らない書道家さんの展覧会。
“しばらく、国宝が展示されない(((゜д゜;)))”
トーハクでの国宝ハンティングに、あぐらをかきすぎていました。
そう国宝が展示される展覧会が、長く続くわけがないのです。
久しからず!
何とか、国宝を探さなくては。
・・・と探し始めてから数分、あっさり国宝が見られる展覧会を発見!
江戸東京博物館での “平清盛展” に国宝が多数出展されるみたいではないですか。
というわけで、江戸東京博物館の “平清盛展” へ。
まずは、 “平清盛展” の目玉でもある 《平家納経》 (ジャンル:絵画)
こちらは、平安時代に平家一門がその繁栄を願い厳島神社に奉納した全33巻からなる経典です。
経典なのに、国宝のジャンルは、 “書跡・典籍” ではなく、 “絵画” 。
確かに、実際の 《平家納経》 は、
装飾が豪華絢爛で煌びやかで、書籍・典籍というよりは、もはや絵画のよう。
紙だけでなく、経典を巻くための紐にまで、装飾が施されているのが印象的でした。
「平家、金持ってるね。驕ってるね」 と言いたくなります (笑)
今回の展覧会では、法華経3巻と、清盛自筆の願文1巻、経箱が展示されていました。
どれも美しいので、どれも必見!
この他にも、厳島神社から多数の国宝が、上京中。
平清盛と賴盛の合筆による 《紺紙金字法華経》 (ジャンル:書跡・典籍)
合筆ですが、パッと見、二人とも字が似ているので、
どこから清盛で、どこから賴盛かは、ガイドがないとわかりませんでした。
《小桜韋黄返威鎧〈兜、大袖付/〉》 (ジャンル:工芸品)
厳島神社なのに、なぜ源氏の鎧が…?
(源為朝のものと伝えられる)
これまで、たくさんの国宝の刀をハンティングしてきましたが、鎧は初めて。
初の防具です。
続いて、 《双鳳文螺鈿平塵飾太刀鞘》 やら、 《松喰鶴文蒔絵小唐櫃》 やら、 《檜扇》 やら。
数点の国宝が展示されていましたが、
これらは、すべてまとめて、 《厳島神社古神宝類》 (ジャンル:工芸品) とのこと。
何でしょう?このちょっと損した気分は (笑) ??
さてさて、この展覧会。
厳島神社以外からも、国宝が出展されていました。
まずは、京都国立博物館の 《絹本著色十二天像》 (ジャンル:絵画)
そのうちの1幅 《月天》 がお目見え。
結構、顔が不気味。
今回ラストは、京都醍醐寺の 《絹本著色閻魔天像》 (ジャンル:絵画)
普通想像する閻魔さまとは、ちょっと掛け離れた閻魔像。
何だか右手を差し出して、
「パチンコ代ちょうだい」 みたいな感じです (笑)
左手に持ってるのは、 『さんま御殿』 で明石家さんまが手にしている差し棒のようです。
国宝ですが、あまり有難みが無い。
今回は、計6点の国宝をゲット。
しかし、全コンプリートのためには、いずれ厳島神社に行かなくてはいけません。
(厳島神社そのものが、国宝の建造物)
まぁ、いずれ。
今現在の国宝ハンティング数 122/1082
国宝ハンターは、ランキングにも挑戦中
↧
第十二話 国宝ハンター、久しからず!
↧