江戸東京博物館で、 “平清盛展” を観た後に、常設展示室へ。
すると、何やら企画展が開催されていました。
2つのミニ企画展が同時に楽しめる、ちょっとお得な企画展。
まずは、季節が過ぎてしまった (?) 忠臣蔵の方から。
会場には、 『忠臣蔵』 を描いた錦絵がたくさん。
江戸時代から、いかに 『忠臣蔵』 が日本人に愛されてきたのかがわかります。
歌舞伎の一場面を描いたスタンダートな錦絵から、
もはや、ブロマイドのような錦絵まで。
特に、こちらの展示で面白かったのは、 『忠臣蔵』 をテーマにした変わり種の錦絵の数々。
例えば、 《忠臣蔵五段目組上二枚続》
このままでは、何だかよくわからないと思いますが。
実は、こちらは、江戸時代のペーパークラフト。
描かれている絵を切り取って、すべてのパーツを組み合わせると、ご覧の通り。
忠臣蔵の1場面に!
完成形は、想像していたよりも、しっかりしたクオリティ。
いやぁ、よく出来ています。
一押しは、歌川国芳作のこちら。
忠臣蔵の1場面が描かれた普通の絵と思いきや、
描かれている人が・・・というより、人か?いや、ちょうちんだ!
その名も、 《道外てうちんぐら五段目 六段め》
つまり、忠臣蔵というか、ちょうちん蔵。
ダジャレか~い!!
忠臣蔵を堪能した後は、今年の干支・龍にまつわる企画展の方へ。
会場には、龍がいっぱい。
龍がモチーフになった鎧に、
龍が刺繍された火事用頭巾に、
(ちなみに、こちらは女子用。リアル赤ずきん)
龍角散の看板に、
…って、確かに、 「龍」 ですけども (笑) !
こちらの展示で一番印象に残っているのは、
江戸時代後期に描かれた《神田明神祭礼図巻》
とにかく、絵がゆるい!
あまりにゆるくて、脱力します。
そうそう。
パネルにて、龍に関する衝撃の事実が発覚!
龍のてのひらは、虎。龍の爪は、鷹。
その当たりは、なんとなく想像していた通りですが。
龍の鱗は、鯉だったとは!
さらに、龍の眼は、兎だったとは!
見た目は、かなり怖いけど、目だけは可愛いのですね。
小粒ながら、ギュッと詰まった2つの美術展でした。
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絵で楽しむ忠臣蔵&歴史の中の龍
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