大倉集古館で開催中の “大倉コレクションの精華Ⅰ―中世近世の絵画―” に行ってきました。
こちらは、大倉集古館のコレクションの中から、
中世から近世の絵画を中心に、仏画、狩野派、屏風絵の名品を紹介する美術展です。
ちなみに、 『Ⅰ』 とあるからには、 『Ⅱ』 もあるわけで。
“大倉コレクションの精華Ⅱ―近代日本画名品選―” は、8月3日より開催されるようです。
さてさて、話を 『Ⅰ』 に戻しまして。
展示の目玉は、何と言っても国宝の 《随身庭騎絵巻(一部)》 です。
(注:展示は、5/6まで)
描かれている “随身” とは、貴族が外出する際に警護にあたった近衛府の官人。
今でいうところのボディガード、SPです。
貴族の身の安全を守るのは、当然のこととして、
騎馬の腕前もあり、教養もあり、和歌の一つも詠めなければ、一流の随身ではなかったのだとか。
さらには、イケメンであることも、重要なポイント。
「これが、俺の随身ね (* ̄ー ̄*)」
と自慢したくなる随身に警護されることが、貴族にとってのステータスだったのです。
こちらの 《随身庭騎絵巻》 に描かれているのは、実在した一流の随身9人。
似絵 (※1) の手法で描かれているため、
あまりイケメンに感じられないのが、なんともビミョ~なところです (笑)
[※1・・・鎌倉時代に宮廷社会を中心に流行した大和絵の肖像画。人物の容貌をそっくりに描く]
実を言うと、 《随身庭騎絵巻》 を観たいがためだけに訪れた美術展だったのですが。
ハッとするくらいに流麗な作品や、
(例えば、宗達派の 《扇面流図》)
思わず手を合わせたくなってしまう仏画に、
(例えば、冷泉為恭の 《山越阿弥陀図》)
思わず、ププッとなってしまう作品など、
(例えば、 《百鬼夜行絵巻》)
目を惹く作品が多数展示されており、
予想していた以上に満喫してしまいました。
なんとも嬉しい誤算です。
ちなみに、個人的に一番印象に残っているのは、
《虫太平記絵巻》 という江戸時代の絵巻作品です。
(画像はありません。あしからず)
『太平記絵巻』 のパロディ作品なのですが、
登場人物全員が、頭に何かしらの虫を乗せているというトンデモない代物 (笑)
主人公の楠正成の頭に乗っていたのは、カマキリ。
他にも、ゲジゲジやなめくじ、蜘蛛などが、武士たちの頭の上に乗っていました。
虫が気になり過ぎて、ビックリするくらいに物語の内容が頭に入ってきません (笑)
後期 (5/8~5/26) には、場面替えするとのこと。
後期は、 《虫太平記絵巻》 を観たいがためだけに、美術展を訪れる気がします。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在5位です)
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こちらは、大倉集古館のコレクションの中から、
中世から近世の絵画を中心に、仏画、狩野派、屏風絵の名品を紹介する美術展です。
ちなみに、 『Ⅰ』 とあるからには、 『Ⅱ』 もあるわけで。
“大倉コレクションの精華Ⅱ―近代日本画名品選―” は、8月3日より開催されるようです。
さてさて、話を 『Ⅰ』 に戻しまして。
展示の目玉は、何と言っても国宝の 《随身庭騎絵巻(一部)》 です。
(注:展示は、5/6まで)
描かれている “随身” とは、貴族が外出する際に警護にあたった近衛府の官人。
今でいうところのボディガード、SPです。
貴族の身の安全を守るのは、当然のこととして、
騎馬の腕前もあり、教養もあり、和歌の一つも詠めなければ、一流の随身ではなかったのだとか。
さらには、イケメンであることも、重要なポイント。
「これが、俺の随身ね (* ̄ー ̄*)」
と自慢したくなる随身に警護されることが、貴族にとってのステータスだったのです。
こちらの 《随身庭騎絵巻》 に描かれているのは、実在した一流の随身9人。
似絵 (※1) の手法で描かれているため、
あまりイケメンに感じられないのが、なんともビミョ~なところです (笑)
[※1・・・鎌倉時代に宮廷社会を中心に流行した大和絵の肖像画。人物の容貌をそっくりに描く]
実を言うと、 《随身庭騎絵巻》 を観たいがためだけに訪れた美術展だったのですが。
ハッとするくらいに流麗な作品や、
(例えば、宗達派の 《扇面流図》)
思わず手を合わせたくなってしまう仏画に、
(例えば、冷泉為恭の 《山越阿弥陀図》)
思わず、ププッとなってしまう作品など、
(例えば、 《百鬼夜行絵巻》)
目を惹く作品が多数展示されており、
予想していた以上に満喫してしまいました。
なんとも嬉しい誤算です。
ちなみに、個人的に一番印象に残っているのは、
《虫太平記絵巻》 という江戸時代の絵巻作品です。
(画像はありません。あしからず)
『太平記絵巻』 のパロディ作品なのですが、
登場人物全員が、頭に何かしらの虫を乗せているというトンデモない代物 (笑)
主人公の楠正成の頭に乗っていたのは、カマキリ。
他にも、ゲジゲジやなめくじ、蜘蛛などが、武士たちの頭の上に乗っていました。
虫が気になり過ぎて、ビックリするくらいに物語の内容が頭に入ってきません (笑)
後期 (5/8~5/26) には、場面替えするとのこと。
後期は、 《虫太平記絵巻》 を観たいがためだけに、美術展を訪れる気がします。
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