ヤノベケンジさんとのコラボ展以来、2年ぶりに岡本太郎記念館へ行ってきました。
一見すると、何の変哲もない岡本太郎記念館ですが・・・、
(いや、岡本太郎のオブジェが庭に密集してるので、変哲もないわけはないのですがw)
よく見ると、塀に 『殺すな』 の文字が落書きされていました。
それも、岡本太郎が1967年に発表した 『殺すな』 の文字とクリソツに書かれています。
実は、この犯人 (?) は、6人組のアーティスト集団Chim↑Pom
岡本太郎関係で落書き事件を起こすのは、
渋谷駅に設置された巨大壁画に落書きした 《LEVEL7 feat.「明日の神話」》 以来、2度目です。
・・・・・・と言っても、今回はゲリラではなく。
岡本太郎記念館とChim↑Pomの正式なコラボ展 “PAVILION” の一作品として制作されたもの。
《LEVEL7 feat.「明日の神話」》 を、
「悪質なイタズラだ!」 と目くじらを立てて報道した各メディアの皆様、
今回の 《殺すな》 という新作に関しては、ゆめゆめ目くじらを立てませぬよう。
さてさて、岡本太郎記念館から、
「今回はゲリラでなく、正式に岡本太郎とコラボしてみなさい」
と、いわば挑戦状を叩き付けられたような形になるChim↑Pom。
それに対しての彼らの答えが、壁の落書きだけに留まるわけがなく、
岡本太郎記念館内すべてが、コラボレーション作品で埋め尽くされていました。
率直な感想を言えば、1階の展示室と、
アトリエ部分に関しては、
常設された岡本太郎の作品のパワーが圧倒的過ぎて、
とりたててChim↑Pomの作品に面白味は感じなかったのですが。
黒で統一された2階の展示室は、素直に面白かったです。
カラスが飛び交う映像、ごみ袋をモチーフにした立体作品、
そして、背面の 「黒い太陽」 を見せる形で設置された 《太陽の塔》
もちろん、設置されている 《坐ることを拒否する椅子》 も、黒。
「これでもか!」 と容赦のないくらいに、黒で埋め尽くされた空間です。
黒で埋め尽くされた空間と言えば、
先日、DIC川村記念美術館での “BLACKS展” を紹介させて頂きましたが。
あちらが、洗練された黒ならば、こちらは、禍々しき黒。
なんとも呪術的で、 「業(ごう)」 というものを潜在的に意識させる黒い空間になっていました。
この黒い展示室からは、こちらの特設の通路を通って次なる展示室へ。
その展示室の入り口脇には、
壁の落書きの元ネタ、岡本太郎による 《殺すな》 が展示されています。
「大丈夫ですよ。誰も殺しませんよ。」 と、
心の中で太郎さんに答えてから、いざ最後の展示室へ。
すると、そこには、思いもかけない光景が広がっていたのです。
岡本太郎記念館なのに、なんとホワイトキューブの展示空間が!
先ほどの黒い展示室に対して、今度は白い展示室。
『対極主義』 を提唱した岡本太郎へのオマージュということなのでしょうか。
そのホワイトキューブの奥のショーケースに、何かが展示されています。
近づいて観てみましょう。
う~ん。
何やら大阪万博のアメリカ館に展示されていた月の石を彷彿とさせますが・・・・・。
実は、その正体は、岡本太郎の遺骨。
岡本敏子が巾着袋に隠し持っていたという太郎の遺骨なのだそうです。
この太郎の遺骨を含むホワイトキューブの空間そのものが、
Chim↑Pomによる 《PAVILION》 という新作インスタレーション作品。
太郎の遺骨を作品の一部にしてしまうという発想力は、さすがChim↑Pom。
この作品も賛否両論が起こるでしょうが。
いろいろと思うことはありますが、僕は、最終的にはアリだと思いました。
他のアーティストの遺骨なら、あり得ないでしょうが、
他ならぬ岡本太郎の遺骨なので、太郎さん本人が一番ノリノリなような気がします (笑)
また、個人的には、岡本太郎には、なんとなく必要以上に不滅神話が付いて回っている気がしますので。
(岡本太郎の芸術は、死んでいない!的な)
太郎さんの死を、否が応でも実感させられる 《PAVILION》 によって、
そうした過剰な岡本太郎神話が一度リセットされるのでは?と期待しています。
太郎の遺骨までも作品にしてしまうChim↑Pomも、もちろんスゴいですが。
それを受け入れた岡本太郎記念館の本気ぶりも、スゴいです。
余談ですが。
岡本太郎記念館のミュージアムショップにて、こんなモノを見つけてしまったので・・・
つい1個買ってしまいました♪
ちなみに、中から出てきたのは、
2タイプが存在するという岡本太郎作の時計のフィギュア。
マグネット付なので、冷蔵庫にも装着可能 (?)
しかも、スイッチを入れれば、光ります。
お~~~(ノ゚ο゚)ノ
ただし、時は刻んでくれません (笑)
あしからず。
10位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在4位)
皆様、下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
一見すると、何の変哲もない岡本太郎記念館ですが・・・、
(いや、岡本太郎のオブジェが庭に密集してるので、変哲もないわけはないのですがw)
よく見ると、塀に 『殺すな』 の文字が落書きされていました。
それも、岡本太郎が1967年に発表した 『殺すな』 の文字とクリソツに書かれています。
実は、この犯人 (?) は、6人組のアーティスト集団Chim↑Pom
岡本太郎関係で落書き事件を起こすのは、
渋谷駅に設置された巨大壁画に落書きした 《LEVEL7 feat.「明日の神話」》 以来、2度目です。
・・・・・・と言っても、今回はゲリラではなく。
岡本太郎記念館とChim↑Pomの正式なコラボ展 “PAVILION” の一作品として制作されたもの。
《LEVEL7 feat.「明日の神話」》 を、
「悪質なイタズラだ!」 と目くじらを立てて報道した各メディアの皆様、
今回の 《殺すな》 という新作に関しては、ゆめゆめ目くじらを立てませぬよう。
さてさて、岡本太郎記念館から、
「今回はゲリラでなく、正式に岡本太郎とコラボしてみなさい」
と、いわば挑戦状を叩き付けられたような形になるChim↑Pom。
それに対しての彼らの答えが、壁の落書きだけに留まるわけがなく、
岡本太郎記念館内すべてが、コラボレーション作品で埋め尽くされていました。
率直な感想を言えば、1階の展示室と、
アトリエ部分に関しては、
常設された岡本太郎の作品のパワーが圧倒的過ぎて、
とりたててChim↑Pomの作品に面白味は感じなかったのですが。
黒で統一された2階の展示室は、素直に面白かったです。
カラスが飛び交う映像、ごみ袋をモチーフにした立体作品、
そして、背面の 「黒い太陽」 を見せる形で設置された 《太陽の塔》
もちろん、設置されている 《坐ることを拒否する椅子》 も、黒。
「これでもか!」 と容赦のないくらいに、黒で埋め尽くされた空間です。
黒で埋め尽くされた空間と言えば、
先日、DIC川村記念美術館での “BLACKS展” を紹介させて頂きましたが。
あちらが、洗練された黒ならば、こちらは、禍々しき黒。
なんとも呪術的で、 「業(ごう)」 というものを潜在的に意識させる黒い空間になっていました。
この黒い展示室からは、こちらの特設の通路を通って次なる展示室へ。
その展示室の入り口脇には、
壁の落書きの元ネタ、岡本太郎による 《殺すな》 が展示されています。
「大丈夫ですよ。誰も殺しませんよ。」 と、
心の中で太郎さんに答えてから、いざ最後の展示室へ。
すると、そこには、思いもかけない光景が広がっていたのです。
岡本太郎記念館なのに、なんとホワイトキューブの展示空間が!
先ほどの黒い展示室に対して、今度は白い展示室。
『対極主義』 を提唱した岡本太郎へのオマージュということなのでしょうか。
そのホワイトキューブの奥のショーケースに、何かが展示されています。
近づいて観てみましょう。
う~ん。
何やら大阪万博のアメリカ館に展示されていた月の石を彷彿とさせますが・・・・・。
実は、その正体は、岡本太郎の遺骨。
岡本敏子が巾着袋に隠し持っていたという太郎の遺骨なのだそうです。
この太郎の遺骨を含むホワイトキューブの空間そのものが、
Chim↑Pomによる 《PAVILION》 という新作インスタレーション作品。
太郎の遺骨を作品の一部にしてしまうという発想力は、さすがChim↑Pom。
この作品も賛否両論が起こるでしょうが。
いろいろと思うことはありますが、僕は、最終的にはアリだと思いました。
他のアーティストの遺骨なら、あり得ないでしょうが、
他ならぬ岡本太郎の遺骨なので、太郎さん本人が一番ノリノリなような気がします (笑)
また、個人的には、岡本太郎には、なんとなく必要以上に不滅神話が付いて回っている気がしますので。
(岡本太郎の芸術は、死んでいない!的な)
太郎さんの死を、否が応でも実感させられる 《PAVILION》 によって、
そうした過剰な岡本太郎神話が一度リセットされるのでは?と期待しています。
太郎の遺骨までも作品にしてしまうChim↑Pomも、もちろんスゴいですが。
それを受け入れた岡本太郎記念館の本気ぶりも、スゴいです。
余談ですが。
岡本太郎記念館のミュージアムショップにて、こんなモノを見つけてしまったので・・・
つい1個買ってしまいました♪
ちなみに、中から出てきたのは、
2タイプが存在するという岡本太郎作の時計のフィギュア。
マグネット付なので、冷蔵庫にも装着可能 (?)
しかも、スイッチを入れれば、光ります。
お~~~(ノ゚ο゚)ノ
ただし、時は刻んでくれません (笑)
あしからず。
10位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在4位)
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