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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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Film:24 『ブリューゲルの動く絵』

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今回借りた映画は、昨年公開されたばかりの映画作品。
久しぶりに、旧作料金でなく、準新作料金でDVDをレンタルしてみましたよ。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ブリューゲルの動く絵


■ブリューゲルの動く絵

  監督・製作・脚本:レフ・マイェフスキ
  出演:ルトガー・ハウアー、シャーロット・ランプリング、マイケル・ヨーク
  2011年/ポーランド・スウェーデン合作/96分
 

16世紀、朝を迎えたフランドル地方のアントウェルペンで、
画家のブリューゲル (ルトガー・ハウアー) は、スケッチブックを持って家から出る。
村の高台にある風車小屋も少しずつ回転を始め、農民たちはいつものように仕事に取り掛かるのだった。
だが、そんな平和な風景も、馬を駆ってやって来た赤い服装の兵士たちが現われたことによって暗転する。
(シネマトゥディより)


「これまでに画家の半生を映画化した映画は、数多く見てきましたが。
 こちらは、ウィーン美術史美術館が所蔵するブリューゲルの傑作 《十字架を担うキリスト》 を映画化した映画です。

  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-十字架を担うキリスト


 公式サイトには、

 『ブリューゲルの名画の世界を、
  絵画そのままの衣装をまとった豪華キャストらにより、
  3Dのような奥行きのある美しい映像で再現した体感型のアートムービー。』


 と説明がありましたが。
 まぁ、近いもので無理無理例えるならば、
 『美の巨人たち』 で挟まれるミニドラマを壮大にした感じといったところでしょうか。

 ストーリーは、さておきまして。
 絵画の世界を、実際の役者を使って、実写で完全再現したことに関しては、ただただスゴイ!
 しかも、何点もの絵画を再現するのではなく、
 たった1点 (それも、そこまで有名でない作品) で、96分も引っ張ったことも、スゴイ!
 でも、一番スゴイのは、それを最後まで見続けた僕だと思います (笑)

 ・・・・・・いや、それくらいに退屈。
 いくらアートテラーの僕でも、一つの絵画の前に96分も立っていられません。
 《十字架を担うキリスト》 の前に96分立っていられる覚悟がある方にしかオススメ出来ない映画です。

 また、ブリューゲルと聞いて、牧歌的な映画をイメージしていたのですが、
 思いのほかに、グロいシーンも多く、どちらかと言えば、重い映画でした。。。


 ただ、作品に描かれているモチーフの要所要所での解釈は面白かったので。
 (とてつもなく辺鄙な場所に建つ風車小屋とか、
  画面右に描かれたカラスが止まっている謎の棒とか)
 映画形式ではなく、チャプターで観たいものだけ観れる形式だったら、素晴らしいのにと思いました。


 あと、どうでもいいことですが。
 映画に登場する子供たちが、とてもうるさくて、イライラしました (特に可愛くもないし!)
 で、その子供たちが、はしゃぎ過ぎた挙句に、
 平成ノブシコブシの吉村のように、脇で音楽を奏で始めました。
 そこにも、イライラ。

 名画は、もう少し静かな環境で観たいものである (笑)

スター スター ほし ほし ほし(星2つ)」



~映画に登場する名画~

《バベルの塔》 (一瞬だけ実物が登場します)

  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-バベルの塔




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