今年もこの季節がやってまいりました。
今年僕が初めてその名を知ったアーティストの中で、
特に印象に残っている素晴らしいアーティストを、ベスト10形式で紹介していく年末恒例企画。
輝く!ここにしかない美術室大賞 『新人賞』 のコーナーです。
果たして、栄冠は誰の頭上に輝くのか?!
それでは、第10位から発表です。
第10位 伊東昭義
今年の秋に、目黒駅の近くに突如として伊東昭義美術館がオープン!
まさに、新星の如く現れたアーティストです。
一言で言ってしまえば、水中写真なのですが。
他の水中写真とは一線を画する独自のワールドを持ったアーティストです。
来年1月中に、伊東昭義美術館を巡るアートツアーを開催予定。
気になる方は、コンスタントにアートツアー募集ページをチェックして頂けますと幸いです。
第9位 大野麥風
日本美術界のさかなクンこと (?) 大野麥風が9位にランクイン!
東京ステーションギャラリーの “大野麥風展” が無ければ、
きっと一生出合うことがなかったかもしれないアーティストだと思います。
原色木版二百度摺 (200枚版木を彫って、200回重ね擦りして、ようやく1枚が完成) という驚異の版画作品にシビれました。
第8位 《つきしま(築島物語絵巻)》 の作者
ふなっしーに、くまモンに。
今年は、ゆるキャラが大ブレイクした1年だったと思いますが。
ゆるキャラのルーツは、この作品にあるのではなかろうか。
そう、ゆる~く考え込んでしまうほどに、ゆる~い作品でした。
作者、ちょっと出てこいw
第7位 アントニオ・ロペス
Bunkamura ザ・ミュージアムで出合ったアントニオ・ロペス。
“アントニオ” で “ロペス” 。
名前は、いかにも平凡な (?) ラテン系の名前。
でも、作品は、非凡。
男ウケのする作風なのでしょうか。
いつになくBunkamura ザ・ミュージアムに男性のお客さんが多かったのも印象的です。
第6位 レオ・レオニ
またも、Bunkamura ザ・ミュージアムからランクイン!
アレクサンダとぜんまいねずみ―ともだちをみつけたねずみのはなし/好学社
『スイミー』 や 『アレクサンダとぜんまいねずみ』 などの名作絵本を数々発表したレオ・レオニです。
こんなにも、Bunkamura ザ・ミュージアムがファンタジーな世界になるのか!?
というくらいに、夢のある美術展でした。
ただ、ミュージアムショップが拡張されていたのが、少々残念 (笑)
夢から一気に現実 (=商売っ気) へ。
第5位 中ザワヒデキ
武蔵野市立吉祥寺美術館の “中ザワヒデキ展 脳で視るアート” で出合った・・・
《脳波ドローイング第二〇番》は、超笑撃的作品でした。
中ザワさんは、なんと数週間習練し脳波をコントロールすることに成功。
そして、満を持して、脳波計を使って、この作品を描きあげたのだとか。
おバカですね~www
と、そんなことを記事にしたら、中ザワさん本人がtwitter上で紹介してくれました。
今では、フォローしあう仲です。
第4位 富田菜摘
廃材に新たな命を吹き込むアーティスト富田菜摘さん。
その愛ある作品世界に、一目で虜になりました。
最初は、ただの1ファンでしたが、その後、アートツアーで2度ほどお世話になることに。
さらには、主催するアートトークショーのゲストとしてもご参加頂くことに。
2013年は、いろいろとお世話になりました。
来年も、どうぞよろしくお願いします。
・・・・・って、このやりとりは、直接メールでした方がいいですよね。
第3位 千手観音菩薩立像
アーティストでもなんでもないですが。
第3位は、千葉市美術館の “仏像半島” で衝撃の出合いを果たした真野寺所蔵の 《千手観音菩薩立像》 です。
なんと仮面をかぶった世にも珍しい仏像なのです。
夜な夜な悪さをしたことから、仮面を被らされてしまったそうな。
今年一のインパクトでしたΣ(゚д゚;)
第2位 松田正平
神奈川県立近代美術館で開催されていた “生誕100年 松田正平展 陽だまりの色とかたち” 。
あまり・・・というか、全然期待していなかったのですが、めちゃめちゃ面白かったです。
今年一番のふり幅!
このユルさは、もはや名人芸。
ユルい絵の世界大会があったら、松田正平は間違いなく日本代表。
そして、世界を狙えるレベル。
第1位 歌舞妓堂艶鏡
第4回 輝く!ここにしかない美術室大賞 『新人賞』 の栄冠を手にしたのは、浮世絵師の歌舞妓堂艶鏡。
どんな浮世絵師なのかも、イマイチわかっておらず。
現時点で、世界で7点の作品しか確認されていない謎多き浮世絵師。
でも、そんな彼が描いた 《三代目市川八百蔵の梅王丸》 が、
太田記念美術館の “江戸の美男子” のポスターのメインビジュアルに抜擢されるやいなや・・・
そのあまりのイケメンぶりに、twitter上で一躍時の人に!
イケメンは時を越える。
そんな奇跡を僕らに教えてくれました。
ありがとう、歌舞妓堂艶鏡!
誰だかよくわからないけど。
さて、いよいよ明日は、大晦日。
全国100人弱のアートテラーのファンの皆様お待たせいたしました (笑)
“第4回 輝く!ここにしかない美術室大賞 『美術展賞』 ” の発表です。
果たして、アートテラーが選ぶ、2013年の年間最優秀美術展は、何なのか?
乞うご期待です!!
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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第4回 輝く!ここにしかない美術室大賞 『新人賞』
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