現代アート好きの皆様、お待たせいたしました (?)
本日ご紹介するのは、東京ステーションギャラリーにて開催中の・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
“プライベート・ユートピア ここだけの場所 ブリティッシュ・カウンシル・コレクションにみる英国美術の現在” です。
ブリティッシュ・カウンシルとは、
イギリスの美術や文化を世界に広めるべく、1934年に設立された公的な国際文化交流機関で、
これまでに収集したイギリスの近現代美術作品は、約9000点にも及ぶそうです。
その最大の特徴は、特定の展示施設を持たないこと。
それゆえ、 「壁のない美術館(Museum without Walls)」 と呼ばれているのだとか。
つまり、イギリスに行ったからといって、目にすることは出来ないコレクションというわけなのです。
そんなブリティッシュ・カウンシル・コレクションの中から、
選りすぐられたイギリス現代アート作品の数々を紹介するのが、今回の東京ステーションギャラリーでの展覧会。
さすがブリティッシュ・カウンシルがイギリスの威信をかけて送り込んできた作品群だけあって、
そのラインナップは、かなり充実していました。
何より驚くべきは、イギリス最大の現代美術賞 “ターナー賞” のノミネート者 (1年に4人) や、
“ターナー賞” 受賞者 (ノミネートされた4人の中から1人が受賞) の作品がごろごろと展示されていること。
2001年ターナー賞受賞のマーティン・クリードに、
《作品No.78》
(絆創膏テープを一定の長さに切り重ね合わせて制作した立方体とのこと。シュール)
2003年ターナー賞受賞のグレイソン・ペリーに、
《ペニアン人の村》
2001年 Courtesy the Artist and Victoria Miro, London © Grayson Perry
昨年のターナー賞にノミネートされたデイヴィッド・シュリグリーなど、
《アイム・デッド》
2010年 Collection Hamilton Corporate Finance Image courtesy Kelvingrove Art Gallery and Museum © The Artist
現代アートが好きな人には、名の知れたアーティストが続々登場しています。
洋楽好きな人にとってのSUMMER SONICのような現代アート展と言えましょう。
今回の展覧会を通じて、もっとも強いインパクトを受けたのは、マーカス・コーツというアーティスト。
「動物へと変身すること」 という欲望 (?) が強いマーカスが発表していたのが、
《エビガラスズメ蛾、エビガラスズメ蛾の幼虫、シェービング・フォームによる自画像》 という作品。
2013年 © The Artist, Courtesy of the Artist and Workplace Gallery, UK
シェービング・フォームの泡を全身に纏うことで、
エビガラスズメ蛾、エビガラスズメ蛾の幼虫を表現しているようです・・・。
シェービング・フォームで顔は覆われていますが、
それでも、彼がこっちを向いていることは伝わってきます。
頼むから、こっちを見ないで頂きたい。
写真でも、ゾッとしました。
僕は虫は苦手なのですが、この写真作品と比べたら、
おそらく本物のエビガラスズメ蛾のほうが、まだ可愛く思える気がします (笑)
ともあれ、現代アート先進国の最新アートに触れることで、
アートに対する感度が高くなることが実感できる美術展です。
皆様は、どの英国アーティストの作品に心を動かされるのでしょうか。
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プライベート・ユートピア ここだけの場所
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