歌川広重の晩年の傑作 《名所江戸百景》。
全118図に渡って、江戸の様々な名所が描かれている大作のシリーズです。
そんな 《名所江戸百景》 が発表されてから、約150年。
《名所江戸百景》 で描かれた場所は、2014年現在、どうなっているのだろうか?
という浮世絵展が、太田記念美術館で開催されています。
“追憶の広重―浮世絵歴史散歩” は、3月23日まで。
会場には、 《名所江戸百景》 を中心に、
《東都名所》 シリーズなど、他の歌川広重の作品も紹介されています。
それだけだと、単なる名所絵をテーマにした浮世絵展に過ぎないのですが。
ユニークなのは、それらの名所絵と併せて、
(おそらく学芸員さんが) 同じ構図から撮影した2014年現在の風景写真や、
その地点がマッピングされたGoogleマップも展示されていること (注:全部ではありません)。
このように浮世絵に描かれた景色と、現在の風景を見比べられることで、
今、自分は、かつて江戸だった街に生きているのだなぁと、リアルに実感することが出来ました。
浮世絵は、美術品であるとともに、情報ツールであるということを再確認。
さながら、 『Tokyo Walker』 ならぬ 『Edo Walker』 といったところでしょうか。
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浮世絵の新しい魅力に出合える好企画でした。
では、具体的に、 《名所江戸百景》 の光景は、どんな変貌を遂げていたのか。
その一部をご紹介いたしましょう。
Before 《東都司馬八景 山縁山晩鐘》 After
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Before 《名所江戸百景 昌平橋聖堂 神田川》 After
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Before 《名所江戸百景 する賀てふ》 After
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人の流れが、車の流れになったり、
当時は無かった建物が建ったり、
三井越後屋の建物が日本橋三越本店と三井本館になったり・・・と。
時代の流れによる変化は当然のようにありますが、意外と雰囲気は、そのまま残っているものなのですね。
(ただ、 《名所江戸百景 する賀てふ》 に関しては、富士山が、あんなにも大きく見えたのか疑しいw)
また、展示されていた作品の中には、今は、完全に跡形も無い江戸の名所も。
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Clik here to view. 《名所江戸百景 深川三十三間堂》
こちらは、かつて深川にあった深川三十三間堂。
京都の三十三間堂の江戸ver. (←?)
本家の三十三間堂さながらに、通し矢 (三十三間堂の端から端まで矢を射通す競技) が行われていたのだとか。
今は無き江戸の名所を知れるのも、浮世絵ならではですね。
ちなみに。
現在、太田記念美術館では、この浮世絵展とは別に、
寄贈されたばかりの三代歌川広重関連資料も初公開されています。
特に印象的だったのは、三代歌川広重による書簡。
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なんでも、三代歌川広重は口蓋癌になってしまったそうで、
その病状を丁寧に、イラストを交えて手紙にしたためています。
そして、そこには、こんな狂歌が↓
「グハントいふはれものなれど
にせでなしほんものゆへに
いたミいり升」
癌という腫物が出来てしまったが、贋 (ガン=ニセモノ) ではありません。
本物なので、痛み入ります・・・というような内容です。
癌になってまでユーモアを忘れなかった姿勢には、純粋に尊敬してしまいますが。
ただ、まぁ、自虐ネタも自虐ネタなので、
実際に手紙をもらった人間は、笑えなかったことでしょう (笑)
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追憶の広重―浮世絵歴史散歩
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